畠中恵さんの小説・『つくもがみ貸します』を原作にした同名アニメが放送中です。
大まかなストーリーは、「出雲屋」なる損料屋さん(様々な日用品のレンタルショップ)を営む清次(せいじ)さんとお紅(こう)さんという血の繋がらない姉弟が、店にある付喪神の道具達をお客さんに貸し出していろいろな話を聞いてきてもらい、その話を元にちょっとした事件を解決していくという感じですね。
このシリーズは読んだことがないのですが、『しゃばけ』シリーズはかなり読んでいて、好きな作家さんでしたし、タイトルからしてこちらも『しゃばけ』同様妖怪の類が出るようだったので、得意なジャンルで勝負されているっぽいところからして外れはなさそうかなと思って見てみたのですが、こちらもなかなか面白いと思いました。
一話完結型の物語なので、毎回の謎は本当にちょっとしたものなのですが、物語が進むにつれて付喪神達が「出雲屋」さんにやって来た経緯や、お紅さんが抱える複雑な事情がわかったり、見ている人を飽きさせない工夫が凝らされていると感じます。
私もちょっと前に投稿作で一話完結型のミステリーにチャレンジしてみましたが、この手の物って読み手を飽きさせないように、毎回違った趣向を凝らすのが大変なんですよねえ。
八話書いて規定枚数をギリギリクリアしたのですが、書き終わった時には手持ちのネタというネタを使い切って、搾りかすも出ないような状態で、「もう当分この手のミステリーは書きたくない」と思わずにはいられませんでした(笑)。
じゃあ、本丸一冊分の長編ミステリーなら書きやすいかと言うと、そちらにも今チャレンジしているのですが、これはこれで大変です。
一つの謎(途中でその謎に付随する謎が出てきたりもしますが)で最後まで引っ張らないといけない訳ですしね。
コンスタントにミステリーを書ける人は凄いなあと思います。
読むのは好きなのですが、書くのはやっぱり難しいですね。
何だか話が大きく逸れましたが、時代物でしかもファンタジー要素のあるミステリーなので、ちょっと変わったミステリーが読みたいという方にはオススメかなと思います。
ミステリー要素がほとんどない回もあるので、ミステリーと言い切ると語弊があるかも知れませんし、あくまでアニメが原作に忠実に作られているという前提の話ですが。
最近資料以外の本をあまり読んでいなかったので、久し振りに資料以外の本を読みたいですし、近々資料探しに図書館に行ったついでに探してみようかなと思います。