中学時代が懐かしい
今期『はたらく細胞』というアニメを毎週楽しみに見ていたのですが、そろそろ最終回のようですね。
人の体の中を町として表現していて、赤血球や白血球といった生命維持に欠かせない活動をしてくれている細胞達が人の姿で登場するのですが、今まで知らなかった人体の仕組みを知ることができて、なかなか興味深いです。
中学生の時、理科の授業で赤血球や白血球の働きや内臓の各器官の大雑把な働きを教わっていたので、白血球さんが血管を通り抜けて現れた時に驚いたりはしませんでしたが、組織内を自由に移動することを「遊走」と呼ぶことは知らなかったので(オープニングテーマで「遊走 遊走」と歌っているのを聞きながら、「遊走って何だろう?」と思っていました)、勉強になりました。
他にも「具合が悪い時に食欲が落ちるのは、消化のエネルギーを節約して体を回復させるため」とか「肥満細胞は肥満には関係ない」とか、いろいろ初めて知りましたね。
細胞の皆さんは人体に住んでいる自覚があるようで、「この体、今免疫力落ちてるからなー」なんて台詞がさらっと出てきたりするのですが、流石に人間の医療技術のことまでは知らないらしく、熱中症の回で恐らくは点滴らしい針がいきなり空中に出現して雨が降って来た時に「雨乞いのおかげだー!(体中から水分がなくなって大変なことになっていたので、とにかく雨を降らせようとしていたのです)」と喜んでいたのが微笑ましかったです。
赤血球や白血球の他にも、血小板とかヘルパーT細胞とかキラーT細胞とか、いろんな擬人化細胞さんが登場するのですが、個人的には白血球さんが好きですね。
「死ね!この雑菌があ!」と言いながら細菌を斬り付けていたりしたので、最初は怖い人かと思ったのですが、方向音痴な赤血球ちゃんをこっそりフォローして目的地にちゃんと着けるようにしてあげたり、「今日はちゃんと一人で目的地に着けたんですよ!」と喜ぶ赤血球ちゃんの話を、何も知らない振りでうんうんと相槌を打ちながら聞いてあげる優しさが素敵です。
彼氏と言うよりお父さんのようなその優しさに、思わずほろりとしてしまいました。
赤血球ちゃんとはお互いに気になりつつも、まだ付き合っている訳ではなさそうですが、水族館デートみたいなノリで一緒に消化される食べ物をみていたので、「もう付き合っちゃえばいいよ!」と思います。
ところで、作中に登場する体の持ち主って、一体どんな人なんですかね?
毎週インフルエンザや食中毒に見舞われる上に花粉症だったりと、なかなか大変な人生を送っている人なのですが、終いにはとうとう出血性ショックで死にかけていて、一体何があったんだろうと思わずにはいられません。
体内に流れていたアナウンスからして、どうも頭を怪我したようなのですが、事故にでも遭ったんでしょうか。
幸いにして、インフルエンザも食中毒も花粉症も熱中症も出血性ショックも無縁の人生を送っているので、どういう人ならこんなに免疫系の皆さんが上へ下への大騒ぎをする事態に見舞われるのか凄く疑問ですが、とりあえずちゃんと食事して、できるだけきちんと睡眠を取り、あまり免疫機能を落とさないように心掛けようと思います。