130時間超
『012』の話です。
先月の3日に買ったのですが、いつの間にかプレイ時間が130時間を超えていました。
バトルライズ(戦闘でもらえるアイテム)、キャラクター図鑑、イベントシアター(平たく言うとムービー)をコンプリートし、クラウドとセフィロスに最強武器を持たせるところまで行ってしまっていたり。
すみません!
節電が呼びかけられているのにこんなにPSPを使ってしまって、本当にすみません!
ですがパソコンにはほとんど触っていませんでしたし、携帯用ゲーム機用のゲームでしたから1度充電すればその後暫くプレイできていましたし、どんなに寒くてもエアコンはほとんど付けていませんでしたし……と言い訳をごにょってみたところで、そろそろ本題に入りましょう。
さて、今作の『012』ですが、前作の『DISSIDIA』が神々の13回目の戦いだけを描いていたのに対し、タイトルそのままに12回目の戦いを描いていたのですが、分量がとにかく少なかったです。
『DISSIDIA』のシナリオが丸々入って、そこにちょっと12回目の戦いを足しただけだったので、内容的には不満が少なくなかったですね。
オープニングのムービーすら大半が使い回しだったのを見た時には、正直かなりがっかりしました。
『DISSIDIA』の物語を補完するエピソードもちょこちょこ挟まってはいたのですが、元々あって無きが如しのストーリーにいろいろ設定を足しても、破綻ばかりが目に付いてしまった気がしますし。
弟に言わせると「コスプレ喫茶みたいなゲーム(特に内容がなくて、キャラの属性だけがそこにあるということらしいです)」ということですし、ゲームの性格上ストーリーは二の次、三の次だったのでしょうが、どうせならソフトを丸ごと一本使って12回目の戦いを丁寧に描いて欲しかったです。
せっかく戦闘自体は割と楽しめた訳ですし……。
それはさておき、私の1番のお気に入りの『FFⅦ』のクラウドですが、今回ヒロインたるティファのピンチに間に合うという快挙を達成していました。
『FFⅦ』本編では間に合わず、続編の『ADVENT CHILDREN』でも間に合わず、今回やっとここぞという時に間に合ったのですが、しかし手放しで褒められる感じでもないですね。
何しろ『FFⅦ』の世界から『012』の世界に召喚されたティファには、元の世界の記憶がほとんどありませんし(彼女だけではなく、召喚された人は皆そうらしいです)。
あの後元の世界に帰れたのだとしても、多分『012』の世界での記憶はクラウドにもティファにも残っていないのでしょうしね。
せっかく主人公らしくピンチのヒロインを助けられたのに、事実上カウントされないところが流石クラウドといったところでしょうか(笑)。
それでも12回目の戦いの時にはクラウドなりにティファを守ろうと頑張っていましたし(結局駄目だったのですが)、最後にティファのことを「大事な仲間」と言っているのも聞けましたし、決して駄目なだけの人ではないと思うんですが。
ゲームだとなかなかキャラクターのモノローグを聞ける機会がなかったりしますし、クラウドはあまり自分の気持ちを素直に口にするタイプではないので、仲間への気持ちを表した言葉はそれ程多くはないのですが、多分口には出さないだけでずっと仲間を大事に思っていたのでしょうね。
「クラウド、いい奴じゃないか」と久々に思いました。
『CRISIS CORE』でのクラウドは本当に酷い奴でしたし(笑)、最近彼が新作に登場する度に株が下がる一方だったのですが、ちょっと見直しました。
反対に株が下がるという程ではなかったにしろ、ちょっと残念だったのがセフィロスですね。
「神々の戦いには興味を示さず、抜け落ちた自分自身の記憶を取り戻すことのみに執心する ある程度の記憶を取り戻したのちイミテーション(自然と生まれてくる意志を持たない人形。カオス神の兵として使役されている)の存在を知った彼は、自身の存在もイミテーションと同じ複製のひとつに過ぎないのではないかという仮説を自ら確認すべく、その命を絶った。」(『012』のキャラクターファイルの原文まま(但し()内は除く))という文章に、軽く衝撃を受けました。
あの人、間違っても自殺なんかするしおらしいタイプではないと思うんですが(笑)。
『DISSIDIA』の時もセフィロスが前回の戦いの時に自殺したということが窺える会話があったので、その時から首を捻っていましたが、理由を知ってますますこれはないだろうと思いました。
セフィロスはいつからそんな弱気な人になってしまったのでしょうか。
自分が望んでいた自分ではなかったことを知った時、全てに怒り、全てを憎み、自分ではなく世界を壊すことを選んだ彼こそがセフィロスでしょうに。
はっきり言って、そんな訳のわからない理由で自殺するセフィロスなんて見たくなかったです。
あの人は内面的には物凄く弱い人だと思いますが、こういった形の弱さは持ち合わせていないと思いますし、そうであって欲しかったので。
まあ、正にそのシーンを描いたムービーはなかったので、まだ良かったですが。
他のキャラに関しても言いたいことがちらほらあったりしますが、長くなったので今日はこの辺にしておきます。