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何、この主人公好き過ぎる!

『シドニアの騎士』のアニメが遂に最終回を迎えてしまいました(以下ネタバレご注意下さい)。

最近しょっちゅうこの作品について触れているので、概要は省きますが、最終回らしく盛り上がりましたねえ。


前回から巨大過ぎる敵に総力戦で立ち向かっていて、主人公の長道(ながて)君達のピンチの連続にハラハラしまくり、「死なないで!」と一生懸命祈りながら見ていました。

長道君は主人公ですから、まず死なないだろうと思っていましたが、脇を固める皆さんが死んでしまうのではないかと気が気ではなかったです。

大抵の場合は「どうせ死なないんでしょ」と冷静に見られるのですが、この作品はすごく引き込まれるものがあって、長道君達が無事に戻って来てきてくれた時には思わず泣きました。

凄く面白かったのですが、因縁の強敵・紅天蛾(ベニススメ)を撃破した一撃がまさかのロケットパンチで目が点になったのは私だけでしょうか。

そもそも継衛(長道君の乗っている機体の名前です)の手が取れるようにできていたことに驚いたのですが。

しかも胞衣(エナ)と呼ばれる外皮を破壊してからでないと、本体を破壊できないという設定なので、本体を破壊できる弾を突き出すように握った手を撃ち出しても本体撃破には至らないような…。

この辺りはアニメオリジナルの展開なのでしょうか。

意表は突かれたものの、もうちょっと上手いやり方はなかったのかなと思ったのですが、あの弾にはカビと呼ばれる唯一ガウナを倒せる物質(ガウナの本体以外の物質とは結合しない)が使われているので、敵機着弾時に壊れたりしないということでいいんですかね。

あの弾が実戦で初めて使用された際に、「着弾の物理エネルギーで胞衣を吹き飛ばし、ガウナ本体を破壊する」ものだという説明がされていましたし。

何となく、着弾時に弾の外装が一緒に壊れて中のカビの部分だけ本体に向かって飛んでいくイメージだったのですが、搭乗者のみならずあの機体も本体だとすればあれでいいんでしょうね。





意表を突かれたと言えば、戦いを終えて戻ってきた長道君が、以前自分を陥れたことがある岐神(くなと)君の家を訪ねるシーンには本当にびっくりしました。

「一体何しに来たの!?」と思っていたら、まさかの「お前のことを許せない気持ちはあるけど、お前はいい操縦士だ。また一緒に戦おう」発言。

友達がひどい目に遭わされれば迷わず殴りかかり(しかし自分が陥れられた時にはじっと我慢)、目の前で危機に陥っている人がいれば我が身を顧みずに助けに向かう彼のことをいい奴だなあと常々思っていましたが、ここに来て彼のいい人レベルが聖人級に振り切れました。

私、彼の優しさは高潔なおじいさんの教育の賜物だとばかり思っていましたが、どうやら環境的な要因も大きかったようです。

外界と隔絶された地下でおじいさんと暮らしてきて、そのおじいさんが亡くなってから3年も孤独な生活を送っていたため、とにかく他人や動物が愛おしく思えるそうで。

多分長道君にとっては、どんな人でも生きて目の前にいてくれるだけで嬉しいし、幸せなんでしょうね。

この手のいい人キャラって、ともすれば薄っぺらくなりがちですが、彼の場合は「元々いい人だったであろうところに加えて、こんな環境に長く置かれたらこういう性格にもなるだろうな」と納得できる感じなので、凄く魅力あるキャラになっていると思います。

絶対的な孤独に1人でずっと耐えていたがために、あそこまで他人に優しくなれるのだと思うと、途端に彼の優しさが悲しいものに思えてきますが、そんなところもまたいいですね。

感情表現が子供のようにストレートで可愛いので、どれだけ綺麗な言葉を口にしても全く厭味にならないですし、戦闘中は本当にかっこいいですし、大好きなキャラです。

あまりに好き過ぎて、「私の中の二次元世界における、旦那や彼氏にしたいキャラ」の第1位に輝きました(余談ですが、ただ鑑賞するだけ部門なら『FFⅦ』のクラウドが1位です)。

嬉しいことにアニメは2期が決定したそうなので、楽しみに待とうと思います。
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