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ヒーロー物が熱い!

タイトルそのままで恐縮ですが、私の中で去年の終盤からヒーロー物が熱いです。
『サムライフラメンコ』と『仮面ライダー鎧武』をずっと見ていまして、大人向けアニメと特撮という違いはあれど、ヒーロー物という点でいろいろと共通するところはありますね(以下いろいろとネタバレありますので、ご注意下さい)。

バトルシーンが殴る、蹴る、斬る、吹っ飛ばすの力押しなところとか(笑)。

ヒーロー物を喜んで見る世代の子供達にとっては「戦術?何それ?美味しいの?」状態でしょうから、それで悪いということは全然ないのですが、大人からするとちょっと退屈というのが正直なところです。

『鎧武』で高いところから落ちたライダーさんの下に車があって、見事に大破した時には「車一台潰すなんてお金あるんだなあ!」と感心はしましたが。

壊れた物を見ると、真っ先に金勘定をしてしまう汚れた大人です(笑)。

『サムライフラメンコ』はアニメなので、流石にどれ程物が壊れてもお金のことは全く気になりませんけどね。

寧ろ、あの自由過ぎるストーリーの行く先の方がよっぽど気になります。

仮面ライダーのようなピンヒーロー(但し敵はその辺のチンピラとか)で始まった筈なのに、途中から怪人は出てくるわ、戦隊ヒーローになって巨大ロボに乗って戦うわ、遂には宇宙人まで登場ですよ。

戦隊ヒーローになった時点でヒーロー物を網羅したいんじゃなかろうかという気はしていましたが、これはやはりウルトラマンみたいに巨大化して戦うことになるんですかね。

ここまで来たらもう何でもありでしょうし。

この無茶苦茶っぷりもこれはこれとしてアリなのかも知れませんが、個人的にはやはりごく普通のお兄さんが、ごく普通の世の中でヒーローになることを追求してもらいたかったなあと思います。

シリアスにギャグをやるというスタンスに徹している訳ではなく、ちょいちょい本当にシリアスを混ぜてくるので、どうしても中途半端な印象になってしまっているんですよね。

日本を救ったのに総理に裏切られて、悪人の汚名を着せられた挙句に指名手配されてしまった主人公が、「ヒーローなんかならなければ良かったのかな」と思ってるところに以前助けた人が現れて、主人公を助けてくれるシーンは王道ですが本当に泣けましたし、なまじ凄いヒーローになっていて、主人公の苦しみが相当なものになっていたからこそ感動できたのだと思いますが、もうちょっと他にやりようがあったのではないかなあと思わずにはいられません。

ストーリーが盛り返してきたなーと思うと、トンデモ展開でぶち壊しにされてしまう感じではありますが、これを一体どうまとめるつもりなのか物凄く気になりますね。

『鎧武』も長いこと行方不明になっているお兄さんが実は怪物になっていて、第1話で主人公君に倒されていたという衝撃の事実が判明しましたし、目が離せない感じになってきました。

あまりにも行方不明の期間が長かったので、まず生きてはいないだろうと思っていましたが、まさか主人公に殺されていたとは思わなかったので。

脚本を手掛けていらっしゃるのが暗い話の代名詞の虚淵玄さんなので、「主人公が残酷な真実に打ちのめされる」くらいのことはさらっと書きそうだと思っていましたが、予想を上回る残酷っぷりにかなりショックを受けてしまい、気分が悪くなりそうでした(恐)。

いくら虚淵さんでも子供向けでそんな鬱展開にはしないだろうとたかを括っていたのですが、思った以上に容赦なかったです。

できれば主人公君にはこのまま知らずにいて欲しいところですが、絶対知ることになるんでしょうね…。

想像するだけで気が重くなってきますが、やはりこちらも続きが気になるので、引き続き応援したいと思います。




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