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鬼の中の鬼

ある程度漫画やアニメやラノベを見ていると、いろいろなパターンに慣れてしまって、だんだん目新しいと感じることが少なくなってきますが、『鬼灯の冷徹』というアニメは久々に新しいと思わせてくれるアニメでした。

何しろ主人公からして、地獄の鬼神という斬新さ。

会社のような地獄で繰り広げられる面白おかしい日々を描いたコメディなのですが、気になることが1つ。

皆さんちゃんとお給料をもらって生計を立てているようですが、地獄の運営でそこまでの利益を出せるのかなあとちょっと思ってしまうのは私だけですかね?

三途の川を渡る際に渡し賃が必要なのは有名な話ですが、他にはどんなところでお金を得ているのでしょうか。

何しろ地獄と一言で言っても、八大地獄と八寒地獄の二つに分けられ、更に272の細かい部署があるそうなので、大企業並みに稼がないと地獄を維持できるとは思えません。

公共性が極めて高い施設(?)ですから、お役所のように税金で運営されているのかも知れませんが、きっと獄卒の皆さんのお給料の一部から天引きされた分が、少なからず地獄の運営に役立っているのでしょうね。





それはさておき、主人公の鬼灯さんですが、かなりの動物好きだったり、白い犬を見て「ソフトバンクのお父さん!(原作だと「ソフトバンク!」でしたが、「お父さん」まで入っていた方がわかりやすくて良かったです)」と叫んだりするなど、ちょいちょいネタを入れてくるお茶目なところが結構可愛くて、「冷徹」って程でもないなあと思っていたら、アニメの第5話で本領を発揮していてビビりました。

地獄の運動会で主に精神攻撃をメインにしたプログラムを組み、終いには情け容赦ないトラップで危うく死傷者を出しかけた挙句(鬼灯さんが助けたので、結局皆さん無事だったのですが)、「明日の本番では一切助けませんよ!」と言い放った時には、そのあまりの非情っぷりに引きましたとも、ええ。

かつてSM診断で「カリスマS」と判定された私を、S度で引かせるとは大したものです。

最早嫌いになるどころかますます好きになってしまい、京極夏彦さんだったら「両親が死んだような不機嫌な顔」辺りから始まり、気が付いたら「東半球が全滅したような不機嫌な顔」と形容するであろう、見事な仏頂面を見てもどことなく可愛いと思える私がいたり(笑)。

愛想はなくても、顔立ちはかなり整ってますしね。

三次元ではそれ程でもないですが、二次元だと全力で面食いな私です。

おかげでコミックスを買い揃えたい誘惑に負けないようにするのが大変なんですよね。

今、金欠なので(笑)。




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