がっかり観光『死にるるぶ』
タイトルの意味不明な言葉は『さよなら絶望放送』というラジオ番組の中の1番組です。
「ラジオ番組の中の1番組」は日本語としておかしい感じですが、ミスではありませんので悪しからず。
『さよなら絶望放送』はその名の通り放送局ということになっているので、各コーナーは1番組という体で放送されているのです。
さて、やっと本題ですが、タイトルの『死にるるぶ』は世の中の「行くとがっかりするがっかり名所を募集・紹介する番組」で、優秀なものは「がっかり認定」を受けるという番組です。
パリのエッフェル塔、池田屋跡のパチンコ屋跡、札幌の時計台など、日本に限らずいろんながっかり名所が登録されているのですが、札幌の時計台は確かに納得のがっかりさ加減でしたね。
高校の修学旅行で行ったことがあるのですが、写真やテレビで培っていたイメージより随分小さく、見た瞬間「ちっさ!」と軽くショックを受けました。
見慣れた場所でもテレビ等を通して見ると立派に見えると言いますが、多分それは事実なのでしょうね。
やはり目の当たりにしたもの以外を安易に信じない方が良さそうです。
ちなみに北海道にはもう1つ、五稜郭の五稜郭タワーというマイがっかり名所がありました。
これも高校の修学旅行で行ったのですが、「わーい! 五稜郭はやっぱり上から見てこそだよね!」とルンルン気分で上がってみたら、高さが足りずに五稜郭の星を完全に見下ろすことができないという駄目さ加減でしたよ(笑)。
wikipediaさんで調べてみたら高さが60mしかなかったので無理もないですが、後に老朽化を理由に100mを超える新タワーを拵えたそうなので、多分そちらではきちんと星を見ることができるのだろうと思います。
しかし、何故旧タワーを造った時にもっと高く造らなかったんでしょう?
予算の都合だったのか、はたまた見積もりが甘かったのかわかりませんが、五稜郭タワーの存在意義についてもっと深く考えてから建ててもらいたかったです。
五稜郭を完全に見下ろせずして何が五稜郭タワーでしょうか。
旧タワーは「だいたい五稜郭タワー」くらいで十分な気がします。
『死にるるぶ』は他にも国内のよくわからない観光地が登録されていて、桃太郎が入っていた桃の化石などが展示されている謎のミュージアム(しかも多くが火事で焼失したらしいです)などなど、とても行きたいと思えない面白おかしい場所を知ることができるお気に入りの番組だったのですが、残念ながら先日最終回を迎えてしまいました(ほろり)。
なお、『絶望放送』自体も近々最終回を迎えるらしいです。
残念ですが、始まりがあれば終わりがあるものなので、今の内に精一杯楽しんでおこうと思います。