『カブキブ!』
亡くなったお祖父さんの影響で歌舞伎が大好きな黒悟(くろご)君という男の子が、学校に歌舞伎部(見るのではなく、実際に自分達で歌舞伎をやるつもりらしいです)を作ろうと奮闘する物語なのですが、なかなか面白いですね。
ちょっと変わった部活物って、いつの間にかよくあるジャンルになった気がしますが、歌舞伎部というのは今まで見たことがなかったので新鮮ですし、隈取の意味など歌舞伎の基礎知識を知ることができたりして、勉強になります。
キャラもなかなか面白くて、特に丹羽花満(にわはなみち)君という男の子は意外性があって良かったですよ。
日本舞踊をやっている子なのですが、優男風なのかと思いきやガラが悪くて喧嘩っ早い感じの子で、しかもそのキャラはかなり無理して作っており、実は女子力の高いオネエ系(しかし好きなのは女の子らしいです)という二重の裏切りに完全に意表を突かれました。
原作は小説らしいですが、作家さんいいセンスですね。
能と狂言なら観に行ったことがありますが、歌舞伎は一度行ってみたいと思いつつも見たことがなかったので、これを機に観に行ってみたいなと思いました。
アニメによると、音声ガイドの貸出があるそうなので、初心者でも楽しめるそうですし。
歌舞伎をよく知らなくても、歌舞伎座が建て替えられたことくらいはニュースで見て知っていましたが、音声ガイドなどというものがあることは全く知らなかったので、「そんなのがあるんだ!」とかなり驚きました。
以前能楽を観に行った時には演目や演者の一覧に現代語訳や古語の意味も書かれていて、それを見ながら鑑賞していたのですが、今時は能楽でも音声ガイドが当たり前だったりするのでしょうか?
最後に行ったのが五年以上前なので、最近の事情にはとんと疎くて恐縮なのですが。
能は動きが綺麗ですが、お面のせいか謡がなかなか聞き取れなくて(歌詞は手元の紙に書いてあるのに、テンポが想像以上にゆっくりで、時々聞き取れた時に進み具合が予想とズレまくっていて何度もびっくりしました)、動きがゆっくりしていることもあって眠くなってしまい、あまり合わない感じでしたが、狂言は笑いの要素が強いのでとても楽しく見られましたし、いずれまた狂言も観に行きたいですね。
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