竜と踊る罪人達の輪に加わろう
このタイトルを見て、浅井ラボさんの『されど罪人は竜と踊る』というライトノベルが頭に浮かんだ方、結構いらっしゃるのではと思います。
暫く前に第1巻を読んで、最近やっと2巻に手を出したのですが、1巻ではスルーしたギギナさんというお兄さんにちょっと萌えてしまいました(笑)。
彼は行く先々に現彼女や元彼女がいる(実は婚約者がいるらしいのですが(苦笑))という超絶美形で、咒式(じゅしき)という魔法的な力を使うとっても強い剣舞士(けんまいし)で、いつも主人公のガユスさんに憎まれ口を叩いてばかりいる人です。
美人好きなので、「超絶美形」という設定を見た瞬間に私がギギナさん派になることは決定したのですが、1巻では特に萌えることはなかったんですよね。
「椅子に名前を付けたりするような変わった趣味がある上に、女好きで、取っ付き難い人」という印象のまま読み終わったのですが、2巻では身を挺してガユスさんを庇うというツンデレぶりを発揮していて、思わず萌えました。
ただ庇っただけならまだしも、「抱きよせる」なんて言葉が書かれていたので、腐女子3割センサーが発動したのも仕方ありません。
しかもその直後には、「俺の魅力に欲情するなよ」というガユスさんの台詞が(以下略)。
それはさておき、何だか罪悪感めいたものを感じてしまったんですよねえ……。
作者は男性だと思いますし、レーベルも少年向きですから、別に狙って書いた訳でもないんだろうと考えると、作品を歪めてしまったような気がしてしまいます。
勿論100%作者の意図通りに読むことはできませんし、どう受け取ろうが私の自由と言えば自由なのですが、基本的に作品を捻じ曲げたくないと思っているので。
作品を歪めていると言うなら『FFⅦ』の二次創作の方が余程程度が大きいですが、ゲームは関わっている人数があまりに多過ぎて罪悪感が細分化されるようで、特に何とも思いません。
それに大小様々に手を加えたり、表現をオーバーにしたりはしていますが、基本的な人間関係はそのままなので、私の中では無理がないんですよね。
程度が行き過ぎていても友情はどこまで行っても友情ですし、恋愛関係にない人達の間に恋愛感情はありません。
今回のことも、別に「腕力の差から言って、きっとギギナさんが攻めね!」などということを考えた訳ではなく、ただギギナさんに萌えただけなので、どうということはない気もしますが、「好き」ではなく「萌え」てしまったところが引っ掛かってしまったようです。
「好き」より「萌え」の方が邪な意味合いを含んでいると思うので(笑)。
以上、どうでもいい上によくわからない葛藤でした。