科学ってロマンがある
Wikipediaさんによると、科学史の大家と言われる板倉聖宣さんが編纂した『発明発見物語全集〜磁石と電気の発明発見物語』という本を原典にした作品だそうなのですが、真理ちゃん・和花ちゃんという女の子がタイムスリップして、いろいろな発明や研究をした学者さん達と交流していく様がなかなか面白いですね。
主人公やその周りの子はまだほんの子どもなので、「どうして勉強しないといけないんだろう」とか「頑張ってるのになかなか結果が出ないなあ」といった疑問や悩みにぶち当たったりするのですが、それが学者さん達とのやり取りの中で解消されていくところが清々しくていいです。
出てくる学者さんが今日様々なところで私達の暮らしを支えている発明や研究をした人達なので、いろいろ勉強になりますし、彼等が困難に負けずに信念を持って研究を続けるひたむきさや豊かな発想力には毎回感銘を受けずにいられません。
この間の放送ではヘルツさん(電磁波の存在を実験で確認し、マクスウェルの電磁波理論を証明したそうです)が出てきたのですが、死を前にして「自分の研究は無意味なものだったのではないか」と嘆くヘルツさんに、真理ちゃんのお父さんがデジカメで撮った写真を隣の部屋にあるタブレットに送信して見せて、「あなたの研究はこんなに素晴らしいものなんですよ」と教えてあげるシーンには思わずほろりとしました。
歴史改変の恐れがあるので、タイムスリップした先で電子機器を使うというのは本当は良くないことなのでしょうが、これはとてもいい使い方だなあと。
私は文系なので科学のことはよくわからないのですが、普段何気なく使っている物が過去に生きた人々の夢や努力の結晶なのだなあと思うと、凄くロマンを感じますね。
子供向けの内容ではありますが、大人が見ても楽しめますし、いろいろなことを学ばせてくれるいい作品だと思います。
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