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夢を――夢を見ていました

夢の中のあの人は、相変わらず綺麗で偉そうで、そしてやっぱり変でした。

夢の中の私は、そんなあの人を見て心の中で100歩くらい後ろに下がったのです。






『スクライド』というアニメに出てきた、かなみちゃんという女の子がよく言っていた台詞をアレンジしてみました。

ちなみに「あの人」というのは、五條瑛さんの『革命』シリーズ等に出てくるサーシャさんという男性です。

彼の夢を見たというより、正確には彼が出てくる小説を読む夢を見たのですが。

東南アジアの情勢を取材した記事を連ねた新聞と言うよりチラシのようなものを、何故か大きな建物(後に病院だと判明)の横にある椅子に腰掛けて読んでいたところ、何故かそこに五條瑛さんの小説が書かれていて、サーシャさんがばっちり出ていました。

私は小説を読む時よくアニメが頭の中に浮かんでくるので、そこからいきなり頭の中がアニメで埋め尽くされたのですが、これがまた夢ならではの意味不明さだったのです。

主人公が(多分)女子高生の女の子だったのですが、どういう経緯かサーシャさんの部屋に連れて来られて、

「私がお前を飼ってやる」

と言うようなことをサーシャさんに言われていました。

多分現在推敲中の小説で魔王がヒロインを飼うことになるせいだと思うのですが(笑)、性欲ゼロの魔王が言うと何でもないのに、人間の男の人が言うと「ずげげげげげ!」と奇妙な悲鳴の一つも上げて逃げて行きたくなる衝動に駆られるのは何故でしょう。

既に飼われていた先客が2名もいたのも原因の一つかも知れませんが。

勿論ヒロインはビビリ倒し、何とか逃がしてもらおうとサーシャさんと交渉したところ、その子は親が政財界で顔が利く人のようで交渉に応じてもらうことができ、無事に家に帰ることができました。

しかし後日ヒロインがサーシャさんの部屋に行ってみたところ、飼われていた2人は影も形もなく消えていて、「どうしたの?」と尋ねてみたところ、サーシャさんは「さあな」と言ってはぐらかしていたというお話です。

この夢にはまだ続きがあって、その小説を読み終わった後に病院の中を歩いていたら、何故かイスラム教圏の方らしい女性達が廊下で大声を出して、多分欧米系の女性記者に自分達の置かれた状況の悲惨さを訴えていました。

日本語で(笑)。

そこで目が覚めたのですが、やっぱりわからない言語は夢に見られないんだなと、目が覚めてからしみじみ思いました。

そして何故サーシャさんを夢に見たのだろうと真剣に疑問に思いました。

寝る前に彼のことを考えていた訳でも、彼が出てくる本を読んだ訳でもないのですが。

今まで『聖伝』の帝釈天と阿修羅王と『X』の神威ちゃんに学校の帰り道に追い掛けられて必死で逃げまくる夢とか、内容は思い出せないものの『FFⅦ』のクラウドが出てくる夢は見たことがありますが、小説のキャラクターを夢に見たのはこれが初めてです。

ライトノベルのように挿絵で明確なビジュアルが規定されていても、本文が文字だらけなせいか、なかなか夢には見難い気がするのですが、小説の中とはいえ颯爽と登場して奇行に走る辺り、流石としか言いようがありません(笑)。

でもどうせなら、サーシャさんのこれまでの人生の軌跡の物語を読んでみたかったですね。

現在『革命』シリーズを読んでいる最中ですが、彼に関しては今のところ旧ソ連辺りのご出身で、壮絶な飢餓地獄を体験なさったらしいということがわかっている程度で、登場人物紹介に「謎の男」などと書かれるくらい謎多き人なので。

これでもか!と紐解かれるであろう彼の男性&女性遍歴にはあまり興味はありませんが、彼の愉快過ぎるセンスやあの近寄り難い性格がいかにして形成されたのかに関しては大いに興味があります。

謎の人には謎のままでいて欲しいとも思いますが、できれば五條先生に頑張って頂きたいものです。




 


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