勝利を輝かせるのは努力
古舘春一さん原作の漫画・『ハイキュー!!』のアニメ2期である、『ハイキュー!!セカンドシーズン』の放送が始まりましたね。
タイトルそのままのバレーボール物なのですが、1期がスパイクを決める時などここぞというシーンになかなか迫力があって熱かったので、今期も期待しています。
ただ欲を言えば、もっと地味な練習をするシーンが欲しいですね。
そもそも原作にそういうシーンが少ないのかも知れませんが、基礎的な練習を大してしていないのに主人公がいきなり試合で活躍してし
まうので、ちょっと都合良過ぎな感じがしてしまって……。
以前新聞の社説か何かで「最近の若い子は努力が嫌いで、地味な練習回が続いたりすると読者アンケートが下がってしまうため、最近の
スポーツ物の漫画ではあまりそういうシーンを描かなくなっている」と読んだことがあるのですが、個人的にはそんな都合のいい話を本
気で面白いと思って読めるのかなあとちょっと不思議に思ったりします。
やっぱり主人公が悩んで苦しんで、それでも勝ちたくて上手くなりたくて、辛い練習を頑張るからこそ、いいプレーができた時や勝てた
時に心地いい爽快感を味わえ、強く感動できると思うので。
なので、『ハイキュー!!』は今一つなんですよねえ。
確かに結構面白いことは面白いのですが、ちょっと弱いと言うか、勿体無い作品になってしまっている気がします。
主人公がもっと頑張る姿を描けばより面白くなるでしょうに、読者の好みに合わせて作品のレベルが落ちているとしたら、これ程残念な
こともありませんが、これも商業誌の宿命というものでしょうか。
読者が求めるものを提供するのがプロですが、ちょっとすっきりしないものを感じずにはいられません。
まあ、私が「この作品はもっと面白くできる筈なのに!」ともどかしく思ったところで、当の作者さんや担当さんがいいと思っている訳ですし、どうこう言うようなことでもないのですが、どうにももやっとしてしまったのでした。