世界の関節は外れてしまった
城平京さん原作、左有秀さん構成、彩崎廉さん作画の漫画が原作の『絶園のテンペスト』というアニメが放送中です。
少年漫画らしいアクションファンタジーものなのですが、魔法の発動に文明の産物が必要だったり、攻撃魔法が存在しなかったりと、なかなかオリジナリティのある設定がいいですね。
シェイクスピアの台詞回しが結構好きなので、『ハムレット』や『テンペスト』の台詞があるのも個人的には好感が持てますし、とある魔法に由来する現象が発生する時に蝶が舞うのも絵的に綺麗で好みです。
アクションが売りな筈なのにやたら動きの悪いアニメも多い中、かなりいい動きをしていますし、今後の展開に期待が持てますね。
原作は読んでいないので、原作に忠実に進んでいるのかそうでないのかはわかりませんが、パワーダウンすることなく見せ切ってくれればと思います。
それはそうとこの話、初っ端から魔法使いの姫君が一族の裏切りに遭い、魔法が使えないように無人島に閉じ込められていたりするのですが(前述の通り、魔法の発動には文明の産物が必要なため)、やることが温いなあと思ったのは私だけでしょうか。
私だったら邪魔者は確実に殺しますけどね。
中途半端な真似をすると却って自分の首が締まることになりかねませんし、わざわざ無人島まで行く手間を考えると殺した方が遥かに楽です。
同族だから殺すのは忍びないと思ったのかも知れませんが、姫君は島に流れ着いたガラスの瓶に外部と話ができる人形を詰めて流して、主人公達と接触することに成功し、彼等を使って一族の企みを打破すべく動き出すので、「ああ、馬鹿だなー」と(笑)。
裏切りの首謀者のお兄さんは「堅実」と言われていますが、その割に詰めは甘いようですね。
でないと話がそこで終わるので仕方がないとは思いますが(笑)、きっと大成はしないタイプでしょう。
しかし、話を面白くするためにも、もうちょっと頑張ってもらいたいものです。