一体どこまでがギャグなのか
ニンジャに妻子を殺された主人公が「ニンジャスレイヤー」となって、その名の通りニンジャを殺しまくる復讐劇なので、本当はかなり暗い話の筈なのに、随所に見られるヘンテコ日本ぶりのせいで、毎回ついつい笑ってしまいます。
「IRCネットワークが世界を網羅し、サイバネティックス技術が普遍化した近未来。鎖国体制下にある日本は、影から暗黒メガコーポと称される巨大企業によって操られ、首都である巨大人工島ネオサイタマの治安は悪化、そして時を越えて蘇った半神的存在「ニンジャ」が暗躍を繰り返し、まさに古事記に予言されたマッポーの世を迎えていた(Wikipediaさんより)」という世界観からして、かなりの面白日本だということがお分かり頂けたかと思いますが、キャラクターの言動がまたおかしいんですよね。
敵に「ドーモ、〇〇(相手の名前)=サン。(自分の名前)です。」と礼儀正しく挨拶してお辞儀までしたり、気合を入れる時などに何故か「ワッショイ!」と叫んだりしているので(笑)。
原作の小説を書いているのが日本人の方なら「完全にギャグとして書いてるんだろうなあ」と思いますが、ブラッドレー・ボンドさんとフィリップ・ニンジャ・モーゼズさんという外国人男性によって書かれているので、世界観はともかく言動の珍妙さは日本のことをいろいろ勘違いして書いているのか、ギャグとして敢えて変に見えるように書いているのか、どちらなのだろうと思わずにはいられません。
まあ、ボンドさんの方は日本の歴史や伝統文化に詳しく、日本在住の甥御さんがいたりするそうなので、多分ギャグのつもりで書いているのでしょうが、ファンの間で「忍殺語」と呼ばれている独特の訳がおかしさに拍車を掛けているような気がしますね。
アニメが原作通りかどうかはわかりませんが、シリアスなシーンでの「このオバケめ!」という台詞や、敵のニンジャの恐ろしさについてのナレーションが入った後の「怖い!」という一言などは、訳一つで大分印象が変わると思いますし。
なまじ原作がカオスなので、多少訳が悪ノリしたところで全く違和感がなさそうなところが何とも(笑)。
アニメ自体も悪ノリに乗っかったのか、単に予算の都合なのか、毎回必ず立ち絵が動かないまま会話したり、キャラが直立不動のまま平行移動したりするのですが、これは演出なんですかねえ?
ここまで来ると、もうどこまでがギャグなのかわかりませんが、面白いのでこれはこれとしてアリなのではと思います。
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