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ルル様ー!

現在バンダイチャンネルさんで、『コードギアス 反逆のルルーシュ』が期間限定で全話無料配信中ですよ。

本放送は5年以上前だったので、とても懐かしくて全話見返していたりします(ちなみに現在3話を視聴中です)。

キャラクターデザインがCLAMP先生だったので、放送前から「どんな話なのかな」と楽しみしていたのですが、実際見てみるととても面白くて続編まで毎話欠かさず見ていました。

史実と異なる日本を舞台に、「神聖ブリタニア帝国」の第11皇子であるルルーシュ君(以下「ルル様」と呼ぶ妹にならって「ルル様」とします)という主人公が「ギアス」という他人に一度だけ命令を強制実行させる能力と頭脳を武器に、父である皇帝に戦いを挑むというストーリーなのですが、派手なロボットアクションあり、頭脳戦ありで面白いです。

ルル様は一昔前だったら絶対主人公にならなかったであろう超腹黒主人公(笑)で、利用できるものはテロリストでも利用し、邪魔な人間はギアスで自殺させてから平然と「自決した」で片付けたりするというかなり容赦ない人なのですが、非情に徹し切れずに失敗したりするところがあるおかげで辛うじて主人公らしさを保っているような感じですね。

そういう一面がなかったらかなりの嫌われキャラになっていたと思います、ルル様。

まあ、カラスのような仮面を付けて無駄にオーバーアクションを取るちょっと変わったセンスをだんだんこじらせて行って、最終的には無意味にポーズを取りながらロボットから出てきたりする面白おかしい人なので(笑)、案外非人情キャラが徹底していたとしてもそれなりに人気は出たかも知れません。

妹などは23話の主人公とは思えないあくどい高笑いを聞いて、「ルル様ー!」と一撃ノックアウトされ、DVDを全巻買い漁ったりしていましたしね(笑)。

あそこまでえげつない真似を平気でする主人公というのはあまりいないので、新鮮味もあったのだと思います。

テレビの前で「うわ、こいつ鬼だー」と何度思ったか知れませんが、好きか嫌いかと言われたら私も結構好きかも知れません。

手段を選んで目的を達成できない人よりは、手段を選ばずに目的を達成しようとする人の方が好感が持てるので。

勿論人を殺したり利用したりしないで目的を達成するのがベストですが、あまりにも大きい敵に立ち向かうためにはそんなことを言っていられないのが現実なのだと思いますしね。

それにそこまでの罪を犯して目的を達成しようとするからには、凄まじいまでの覚悟と責任が必要でしょうし、それを弁えた上でのルル様の行動は割と共感できるところもありました。

主人公が人を利用したり切り捨てたりするようなシーンはあまり描かれない傾向にある気がしますが(見る人が主人公に感情移入できなくなる恐れがあるので当然と言えば当然だとは思います)、そういった戦いのダークな一面もちゃんと描いていたところがこの作品の魅力の1つであるように思います。

 


 

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