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ジャッジメントリングは回る

最近とあることがきっかけで、PS2用RPG・『SHADOW HEARTS』シリーズのジャッジメントリングを思い出しました。


ジャッジメントリングは輪の中を回っていくバーを指定された範囲内で止めることで、キャラクターが行動できるというシステムなのですが、上手く止められないと極端な話何もできないまま敵にタコ殴りにされるという恐ろしいシステムで、実際私はそうやって全滅したことがあります(笑)。

大抵のRPGはレベルが上がると戦闘における緊張感が薄まるものですが、ジャッジメントリングはどれだけレベルが上がっても気が抜けないので、なかなか楽しめました。

続編の『SHADOW HEARTS 2』からは味方同士のコンボもできるようになったのですが、よく途中で失敗してしまって、全員のコンボを成功させるのはなかなか難しかったです。

この『SHADOW HEARTS 2』の脚本はなかなか人間がよく描けていると弟に好評で、世界を滅ぼそうとしているラスボスが最終決戦の前に「どこそこに来い」というシーンなどは私も好きですね。

その人は別に主人公と敵対しなければならない因縁もないですし、黙っていれば望み通り世界を滅ぼすことができた筈なのですが、そうしなかったのは本当は自分が間違っているとわかっていて、止めて欲しいからなのだろうと思ったので。

演出もなかなか面白く、てんとう虫がサンバを踊っていたり、池田秀一さん(初代ガンダムのシャア役など)演じる狼さんが「坊やだからさ」と言ってみたりするという、前作のホラー調とは打って変わった小ネタ満載の仕上がりになっています(笑)。

ボタン一つでスコアも表示されるのですが、キャラクターを頻繁に死なせていると「あの世への常連さん」(笑)などと評されたりする芸の細かさを見せてくれたりして、お気に入りのゲームの1つですね。

この間パチンコ屋さんの前を通ったら『SHADOW HEARTS』と『SHADOW HEARTS 2』の主人公のウルことウルムナフ君や『SHADOW HEARTS 2』のヒロインであるカレンが描かれた看板を見付けてびっくりしました。

一瞬しか見なかったのでうろ覚えですが、「今年もよろしくお願いします」とか書いてあった気がします。

『SHADOW HEARTS』シリーズの発売元のアルゼさんはパチンコ台なども作っていらっしゃるそうなので、その縁で登場していたのでしょう。

ゲームに限らず「萌え」を前面に押し出す作品が増えた昨今ですが、あくまでユーザーに媚びない濃過ぎるキャラクターで押していく攻めの姿勢と独創的なゲームシステムを買っているので、これからも続けて行って欲しいところです。

しかし残念なことに3作目の『SHADOW HEARTS FROM THE NEW WORLD』以降新作は出ていないようですし、続編を製作中という情報も入ってきてはいません。

主人公がウルではなくなってしまったこともあって、私は3作目より2作目がいいなあと思っているので、仮に4作目が出たとしても2作目を越えるものができるかどうか首を捻ってしまうところではありますが。

もし4作目があるならウルを主人公に戻して欲しいですが、あの人はエンディングでいろいろあったので、それはちょっと難しいでしょうね……。

あまり無茶なこじつけはして欲しくないですし。

馬鹿ですが根は結構真面目なウルが幸せになっていてくれればいいと、ただそう思う今日この頃です。




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