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これは原作を超えた!

最近弐瓶勉さんの『シドニアの騎士』、1・2巻を読みました。

少し前にアニメ2期も終わってしまい、寂しさも手伝って、とうとう原作にも手を出した次第です。


結果、基本的には原作通りにアニメ化されていましたが、一部のエピソードは再構成されてよりわかり易くなっていましたし、絵柄の関係でやや迫力に欠ける戦闘シーンもぐっと良くなっているんだなということがわかって、アニメスタッフさん達の有能さを改めて実感できました。

弐瓶さん、決して絵は下手ではないのですが、如何せん動きがないので、一番の見所である戦闘の面白さが減じているところが無きにしもあらずだと思うんですよね。

敵が触手を出して襲い掛かってきたりするので、絵がごちゃごちゃしてしまい、何をしているのか余計にわかり難かったりしますし。

アニメも相当触手が飛び交ってましたが、留め絵と違って動きがあるおかげで何をしているのかよくわからないというようなこともなく、全編CGならではの手描きのアニメではできないような複雑なカメラワークや迫力のあるBGM及び効果音のおかげで、戦闘シーンが凄く盛り上がって面白かったです。

あんなに緊迫感がある戦闘シーンを見たのは初めてですし、多分もうあれを超える戦闘シーンにはお目に掛かれない気がしますね。

原作の良さを120%引き出していたと思います。

正直なところ、2期より1期の方が面白かったので、そこは少し残念でしたが、尻すぼみになっているという程でもなかったですし、十分面白かったですよ。

1期の方が面白かったのは、まだ敵を遠距離攻撃で仕留める方法が確立されておらず、必死で逃げ回ったり、接近戦でトドメを刺したりしていてより緊迫感があったからだと思うのですが、RPGと同じで武器やキャラのレベルが上がって戦闘が楽になると、多少なりとも緊張感が薄れるのはなかなか避けられないですね。

2期は1期より日常パートが多く、戦闘の回数が少なかった気がするので、そのせいもあるのかなと思いますが、パワーアップして楽になった分を帳消しにするくらいのハラハラドキドキのピンチを作り出して毎回の戦闘シーンを盛り上げていくのは流石でした。

是非3期も見たいです。

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