最近、麻耶雄嵩さんの『神様ゲーム』という小説を読みました(以下ネタバレありますので、ご注意下さい)。
芳雄君という小学生の男の子が町で起こっている猫殺しの犯人探しをする中、神様だという鈴木君から犯人のことを教えてもらって……という物語なのですが、鈴木君が芳雄君の願いを叶えた結果、死ぬことで犯人がわかり、そこからその犯人がどうして殺人を犯したのか、どうやってそれを隠蔽したのかを推理していくという、ちょっと変わり種のミステリーでしたね。
一応児童文学の括りに入るものの、内容が全然子供向けではなくてびっくりしました(笑)。
平凡な家族と友達の集まりだと思っていた人間関係が、物語が進む内にどんどんカオスになってきて、子供が読んだら人間不信になりそうです。
大人だったら、「あーうん、こういう周囲の人を平気で裏切る人っているよね。貞操観念とか倫理観を持ってない感じの人もいるよね。そういう人はそういうものだと思って、いろいろ諦めた方がいいよ」と割り切れると思いますが、子供には相当キツイでしょうし、まず理解できないでしょう。
面白くて続きが気になり、後半は一気に読んでしまったのですが、最後のオチはちょっと納得できない感じでした。
犯人はあの人でない方が辻褄が合う気がします。
まあ、完全に予想外だったので、物凄くびっくりはしたのですが、読者に「そうくるかー!」と思わせたいがために、論理的整合性が甘くなってしまったのかなという印象を受けました。
犯人があの人の場合の行動のシュミレーションがはっきり書かれていた訳ではないので、それを読めばまた印象も変わるのかも知れませんけどね。
いろいろな意味で印象深い一冊でした。
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