『甘城ブリリアントパーク』
可児江西也(かにえせいや)君という高校生の男の子が、ひょんなことから閉園の危機に陥った甘城ブリリアントパークという遊園地の支配人代行となり、経営を立て直すべくパークの仲間達と奮闘するというドタバタコメディです。
「甘城ブリリアントパークのキャストの皆さんは多くがメープルランドという魔法の国の住人」というファンタジーな世界観なのですが、世間一般の人がイメージするであろう「魔法の国」とは随分ずれてるところがまた笑えますね。
ライトノベルの主人公と言えば大半が年頃の少年少女、年頃の少年少女が集う場所と言えば「学校」ということで、学校を舞台にしたライトノベル作品は多いですが、敢えて「遊園地」という場所を選ぶところに賀東さんのセンスの良さを感じます。
見た目は可愛い着ぐるみなのに、中身がとんでもない下衆だったり、ミリタリーマニアだったりするパークのマスコットや、いい子なのにやたら不運にばかり見舞われる女の子など、なかなか癖のあるキャラ達の掛け合いが面白いですね。
一冊読み終わるまでについつい何度も笑ってしまうのですが、私にはギャグセンスがないので、本当に羨ましい限りです。
笑いの要素だけでなく、時折泣ける要素もあって、そういう時には思わずほろりとしてしまうのですが、これもメリハリが利いているからこそでしょう。
図書館から本を借りてくるとそちらを優先して読んでしまうおかげで、まだ四巻までしか読めておらず、最新刊には追い付けていないのですが、これからも地道に読んで行こうと思います。
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