『旗揚! けものみち』
「ケモナーマスク」という覆面レスラーの男性(本名は源蔵さん)が、試合中にいきなり異世界に召喚されるところからストーリーが始まるのですが、「魔王と魔獣を倒して欲しい」とお願いしてきたお姫様にジャーマン・スープレックスを喰らわせて逃亡するというハチャメチャな展開で、なかなか面白いです。
動物が大好きな源蔵さんは、ペットショップの経営が夢だったということで、異世界でペットショップを始めようとするのですが、あの人ペットショップで売れ残りの動物が処分されていることは多分知らないんでしょうね……。
魔獣をあっさり制圧することから「魔獣殺し」なんて呼ばれている源蔵さんですが、「魔獣殺し」呼ばわりされると怒るところからして、「動物を殺すなんてとんでもない!」と思っているようですし。
「動物好きで、最初は獣医さんになりたかったけど、獣医さんは動物を解剖すると知って、動物園の飼育員さんを志すようになった」という『東京BABYLON』の皇昴流君のように、源蔵さんも「動物園の飼育係さん」を目指せば良かったんじゃないかなと思いますが、異世界で動物園を経営するよりはペットショップ経営の方がまだ現実味がありそうですし、多分それであの設定になっているのでしょう。
でも魔獣ってあの世界で恐れられている存在のようなので、売りに出しても買い手が付かない気がするのですが。
私達の世界に置き換えると、ライオンやワニを飼うのに近い感覚だと思いますし、実際お金ばかりかかって儲かっていないようなことを言っていましたが、これからちゃんと商売が軌道に乗るんですかね?
源蔵さんと因縁あるレスラーのMAOさんも魔王として異世界に召喚されたので、割とペットショップどころではない展開になりそうな気もするのですが。
MAOさんは源蔵さんに一度も勝てたことがないため、「打倒!ケモナーマスク!」への執着が強過ぎて、部屋に源蔵さんのポスターを貼っていたり、テーマソングを聴き込んでいたりと、最早只の大ファンにしか見えないところが面白くて好きです(笑)。
あんなに頑張ってきたんですから、個人的にはMAOさんに勝たせてあげて欲しいなと思うのですがストーリー上無理だろうなあと思いつつ、最後まで楽しませて頂こうと思います。
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