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『天晴爛漫』

こんにちは、佳景です。

今期もいろいろなアニメが放送されていますが、個人的には『天晴爛漫』というアニメが一番のお気に入りですね(以下ネタバレがありますので、ご注意下さい)。

P.A.WORKSさんによるオリジナルアニメなのですが、明治後期に生きる科学少年の天晴(あっぱれ)君が、小雨(こさめ)さんという士族のお兄さんを巻き込んでアメリカに辿り着き、大陸横断カーレースに参加するという物語です。

しかし只のカーレースものではなく、レースを潰そうとする悪役が出てきたり、バトルシーンがあったり、家族愛や友情などもちゃんと描かれていて、なかなか見応えがありますね。

物語が進むにつれて、みんなの抱えている事情や性格がわかってきて、ますます面白くなってきました。

ちなみに、私は小雨さんと夏蓮(シャーレン)ちゃんとソフィアちゃんが好きです。

小雨さんは九歳の時に目の前でお母さんを殺された経験を持つ人で、その時に何もできなかった口惜しさからとある流派の免許皆伝を許される程の腕前に己を鍛え上げるも、トラウマから仲間達を襲う敵を斬れませんでした。

しかし己と向き合い、トラウマを克服して、奥義の必殺技で敵を斬り伏せたシーンは本当にかっこ良かったです(まさかいきなり必殺技が出るとは思わなかったので、「え? ここで必殺技!?」と、ちょっとびっくりしましたが(笑))。

お母さんを早くに亡くして、お母さんに代わって妹さんのお世話をしていたということで、料理がとても上手ですし、面倒見が良くてお母さんっぽいところもいいですね。

今まで友達がいなくて、友達を助けたり、友達に助けられたりすることに戸惑う天晴君を見て、「ほっとした」と言うところも好きです。

夏蓮ちゃんはレーサーに憧れる女の子なのですが、「女の子」だからということで、周りの男の人達にどれだけ馬鹿にされたり、笑われたりしても決して腐らず、みんなの前で自分の実力を示してレーサーになるという夢を叶えるところが素敵でした。

しかも拳法の達人というところが、またかっこいいです。

ソフィアちゃんはいつもドレス姿でおしとやかな感じの子なのですが、お酒の飲み比べで大の男をあっさり負かすような女傑ぶりを発揮しつつも、去り際に「御機嫌よう」の一言を忘れない淑女とのギャップが好きですね。

幼馴染みのアル君の良き理解者で、アル君が良くない方向に行こうとすると、それとなく引き戻してあげるところもいいです。

他の登場人物も基本的にいい人が多く、箸休め回である第九話で意外な一面を見せてくれて、好感度が上がったキャラクターが多かったですね。

個人的には温泉に入りながら、「あっち向いてパンチ!」「あっち向いてキック!」のやり取りが好きでした。

果たして、明治時代に「あっち向いてホイ」はあったのだろうかと思わずにはいられませんでしたが、まあギャグシーンですし、いろいろハチャメチャな物語ですしね(笑)。

「明治時代にこれは実在したのか」なんて言い出すと、そもそも天晴君達が乗っているレースカーのハイブリッドエンジン自体が時代を先取りしまくったものですし、あまり細かいことを言うのも野暮と言うものでしょう。

レースの行方がどうなるのか楽しみにしつつ、今後とも拝見させて頂こうと思います。





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