『ナナマル サンバツ』
Wikipediaさんによると、原作は杉基イクラさんの同名漫画だそうですね。
タイトルの『ナナマル サンバツ』は「先に7問正解した方が勝者となり、おてつき3回で失格となる」という早押しクイズ形式の一つということで、「競技クイズ」を題材にした作品なのですが、なかなか斬新で面白かったです。
早押しクイズは問題を途中まで聞いたところでボタンを押し、問題文の残りを推測して答えるのが基本なのですが、問題の全文がある程度はっきりわかるポイントというのがあるそうで、そんなものがあるとは全く知らなかった私は目からウロコが落ちる思いでした。
『全国高等学校クイズ選手権』(通称・高校生クイズ)などを見ていると、みんな碌に問題文が読まれていないのに凄い速さでボタンを押していて、「何でこれで答えがわかるんだろう?」と不思議で仕方がなかったのですが、この作品を見てやっと腑に落ちた次第です。
出題者が問題を読み上げるイントネーションや、些細な言葉のニュアンスなども問題文を推測する手掛かりになるそうで、あまりに鋭い観察眼にびっくりしました。
『ナナマル サンバツ』の主人公は高校生の男の子なので、出てくるのは高校生ばかりなのですが、みんな高校生とは思えない程の知識量ですしね。
以前見た『全国高等学校クイズ選手権』の問題に、「このヒエログリフを解読しなさい」という難問があったのですが、高校生の子達がすらすら解読しているのを見て、「この子達は本当に高校生なのか!?」と衝撃を受けたのが未だに忘れられません。
もういい大人ですが、私ヒエログリフなんて一文字もわからないんですけど(笑)。
知識量は年齢に必ずしも比例しないんだなと、しみじみ実感した出来事でした。
アニメの方は尺が足りていなかったようで(主人公が途中敗退してしまったので、原作でも同じなのかも知れませんが)、最後のクイズ大会のラストはかなり駆け足な感じでしたが、絵も綺麗でしたし、なかなか楽しめました。
ヒロインが棒読みなのはちょっと残念でしたけどね。
PR