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『ゲゲゲの謎 鬼太郎誕生』と『鬼滅の刃 絆の奇跡、そして柱稽古へ』

こんばんは、佳景です。

先日、『ゲゲゲの謎 鬼太郎誕生』を観て来ました(以下ネタバレありますので、ご注意下さい)。

まだ肉体を失ってはいない目玉のおやじさんが、生き別れになってしまった奥さんを捜して訪れた田舎の村で水木さんという男性と出会い、協力して村に隠された秘密を暴いていくという物語なのですが、横溝正史の小説に出て来そうなどろどろした設定や、見応えあるアクション、無償の愛や友情が織り成すドラマが上手く絡み合っていて、面白かったです。

子供の頃に鬼太郎のアニメは見ていたものの、おやじさんのことは特に好きでも嫌いでもない感じだったのですが、どこにいるとも知れない奥さんを何年も捜し続ける程愛情深く、友達や我が子のために我が身を犠牲にすることすら厭わないおやじさんの姿に好感度が急上昇し、終盤は涙が止まりませんでした。

映画の一番最初に、「どうして鬼太郎は人間を助けてくれるんだろう」という疑問を抱いている記者さんが出てきた後、時間が過去に跳んでおやじさん達の物語が展開されるのですが、エンディングまで見ると「この優しいおやじさんと、人を深く愛せる心の美しいお母さんの間に生まれたからこそ、鬼太郎は人間を助けるために戦ってくれるような子に育ったんだな」と深く納得できましたね。

感動的な物語であると同時に、相当に陰惨な物語でもあるので、かなり人を選ぶ作品だとは思いますが、ある程度グロテスクなものやホラーに耐性があるという方にはオススメしたい作品です。





『鬼滅の刃 絆の奇跡、そして柱稽古へ』の方は、「刀鍛冶の里編」の終盤と「柱稽古編」の第一話がテレビ放送に先行して映画館で見られるのですが、相変わらず素晴らしい映像美でした。

「刀鍛冶の里編」は原作も読んで、アニメも全話見ていましたが、それでもやっぱり終盤の夜明けのシーンでは涙が止まらなくなりましたね。

炭治郎はとても心の美しい少年なので、その炭治郎が泣いているのを見ると、それだけで無性に悲しくなって一緒に泣いてしまいます。

まあ、嬉し泣きしていても、「良かったねえ」と思って一緒に泣くのですが(笑)。

「柱稽古編」は原作だとあまり長くないので、そのままアニメにすると尺が足りないでしょうから、きっと全体的にアニメオリジナルのシーンを足して物語を膨らませるんだろうなと予想してはいましたが、最初から全く原作にないバトルシーンを入れてくるとは予想外で、「おおお!」と思わずにはいられませんでした。

こちらの予想を超えたものをしっかりと出してくる辺り、流石ufotableさんですね。

原作は全て読んでいるので、今後の展開は全部知っているのですが、この先の物語をどのように表現してくれるのか、今からとても楽しみです。





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