『アンデッドアンラック』
触れただけで相手に命に関わるレベルの不運をもたらす少女・風子ちゃんと、その風子ちゃんの不運を使って死にたいと願う不死の男性・アンディさんが、その異能からとある組織に狙われてしまうものの、逆にその組織の一員になって、組織を変えようとする物語です。
今時の作品らしいスピーディーな展開で、キャラクターも魅力的で面白いですね。
不運を人に与えてしまうがために人に直接触れることがてきない風子ちゃんと、風子ちゃんに触れて不運を受けても死なないアンディさん、互いのデメリットを補い合える、いいコンビだと思います。
特にアンディさんはとても芯の通った男前な性格で、「何てかっこいい人なんだ!」と、すっかりお気に入りキャラになりました。
個人的にはアンディさんのような、ちょっと柄が悪い感じの男性は苦手なのですが、アンディさんは意外と紳士的で優しいですし、「死」という目的を達成するためとはいえ、風子ちゃんを真っ正面から口説こうという心意気が素敵です。
死ぬことができたら、アンディさんはやっと安息を手に入れられるのでしょうが、アンディさんがいなくなってしまったら、風子ちゃんはその能力故に、また人の温もりから遠ざかるしかなくなってしまうんですよね……。
アンディさんが、いつの日か風子ちゃんと一緒にいることに生きる意味を見出してくれることを願いつつ、これからも二人の戦いを見守ろうと思います。
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