君も参上!私も参上!
「やっぱり恥ずかしいなあ」と言っていたら「今しか着れないんだから!」と力説されましたが、私ではどうにも「馬子にも衣装」とは行かない気がするんですよねえ。
普段全く着ない服を着ると気分転換になるので、どうしてもお洒落と言うよりコスプレをしているような心境になってしまいます(笑)。
さて、電王だけに脱線したところで、そろそろ映画の話に戻りましょう。
映画を見たい見たいと頻りに言っていたLinnさんは、待ち合わせ時間の三十分近く前に到着し、その並々ならぬ気合いを示していました(笑)。
そして映画館が開く前から二人で列に並ぶこと暫し、公開二日目における最も早い上映のチケットをゲット。
今回は『モモタロスのキバっていくぜ!』というおまけが本編の前に上映されました。
モモタロス君達人外キャラクターが、「本編の映画はこうだ!」ということを好き勝手に並べ立てていくというショートストーリーです。
微笑みの貴公子もどきやフランダースの犬もどきが画面を踊りまくっていましたが、きっと子供達にはパロディということさえわかっていなかったに違いありません。
肝心の本編ですが、二つの仮面ライダー作品の融合を図るために、かなりとんでもないことになっていました(笑)。
配分としてはベースは電王で、おまけ程度にキバが入っているという感じだったのですが、キバが警察関係の方が絡むお話のせいか、いきなり「デンライナー署」なるものが設立されていましたね。
その結果として「デンライナー」という時を駆ける電車の中に警察署があるという、ますます訳のわからないことに(笑)。
この警察署、いつの間に作ったのか「デンライナー署」仕様のチラシがいろいろと壁に貼ってあって面白かったです。
モモタロス君の写真がバーンと使われた「ダメッ!ぜったい!」(何がダメなのかさっぱりわかりません(笑))のチラシとか、恐らくは警察官募集のための「君も参上!」(何を意図しているのか実にわかりにくいです(笑))のチラシとか、いろいろ貼ってありました。
そして何故かデカ長こと「デンライナー」のオーナーさんの机の奥の壁には、「チャーハン」と書かれた書が。
無駄に小技が利いてます(笑)。
さて、今回はネガタロス君という『STAR WARS』のダースモールを髣髴とさせるような姿の敵と戦うことになるのですが、まず気になったのは容姿よりもその名前です。
「タロスは「太郎」のもじりだろうけど、「ネガ」って何だ?」と思いまして、「もしかして「メガ」より上の単位を勝手に新しく作ったのだろうか」とLinnさんに言ったところ、「「ネガティブ」の「ネガ」じゃないの」と言われました。
言われてみればネガタロス君は真っ黒で、確かにネガティブなイメージです。
いかにも敵っぽい名前ですね。
そしてネガティブの反対語はポジティブ。
ということは、主人公の良太郎君達と戦うモモタロス君達は「ポジタロス」なのですね!
本編にはポジタロスがいなかったので、バランスを取るべく敢えて割り振ってみました。
尤もネガタロス君は一人しかいないのにポジタロス君は複数いるので、明らかに数が合わないのですが、思わずそんな下らないことをしてしまいたくなるくらい、コメディ色が強いお話でした(笑)。
前回の映画は「シリアス時々ギャグ」だったのですが、今回は「ギャグ時々シリアス」といった感じでしたね。
Linnさんには今回の映画の方がお気に召したようです。
私は前の方が好きですね。
あちらの方が家族愛に溢れていたので。
あとどうでもいい話ですが、「侑人君が強い!」ということにちょっと驚きました。
彼は良太郎君と一緒に戦ってくれるライダーさんなのですが、「最初に言っておく!俺はかーなーりー強い!」と言って登場する割には敵を倒したことがほとんどなく(彼が敵を倒してしまうと良太郎君の見せ場がなくなってしまうので、仕方ないのだとは思いますが(笑))、「この人口先ばっかりだなー」という印象しかなかったんですよね(笑)。
でもこの劇場版ではパートナーのデネブさんと協力して、敵を一掃したりしてました。
このデネブさんというのが面白い人で(人と言っても人間ではなく、モモタロス君達と同じイマジンという存在なのですが)、「最初に言っておく!潜入捜査とはいえ、騙して悪かった」と敵に向かって丁寧に頭を下げていました。
私がこの映画で一番笑ったのは、デネブさんのこの台詞です(笑)。
笑っている間にあっという間に映画は終わり、Linnさんは見終わった後「面白かった!」と繰り返していました。
多分映画館を出てから別れるまでの発言の八割はこの台詞だったと思います(笑)。
別れ際、Linnさんに「電王の面白さを是非日記に書いて!」と言われたのですが、少しは面白さが伝わったでしょうか?
そうだったら嬉しいです。
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