自称程当てにならないものはないかもですが
魔王が出てくるファンタジー小説、体調を崩した上にスランプ気味だったので暫く放っておいたのですが、第1稿が漸く終わりました。
書く前から300枚に収めるのはきついだろうとは思っていましたが、案の定普通に書いたら340枚くらいになることは終盤に差し掛かった時点で予測が付いたので、書いたら途中を削り書いたら途中を削りして、どうにかぶち込んだ次第です。
「一本書いたら半分にしてみろ。余分なものが必ずある」と前にどこかで読みましたが、半分には遠く及ばないものの7分の1近くは削った以上、多少は内容が濃くなっているといいですね。
単にばたばたになっているだけかも知れませんが(笑)。
さて、今回のお話は今Fantasyの部屋で連載中の『余韻を楽しむ口付けのように』とリンクしていて(と言うかそちらの雰囲気を掴むためにあれを書きました)、魔王に気色悪いと言われている年増女も名前付きで出てきたりするのですが、とにかく登場人物が多いです。
何と名前が出てくる人が珍しくも20人を超えています。
しかも神と魔王を除けば全員カタカナの名前という、カタカナアレルギーの方にはかなり辛い仕様になっているので、専門用語は極力減らしてカタカナルビも控えました。
良かったのか悪かったのかわかりませんが、とりあえず専門用語らしいものは地名と神と魔王の手下の総称くらいしかありません。
しかし神はともかく魔王というのは普通蔑称であるために配下の者は間違ってもそんな風には呼びませんでしたし、魔王の領土を舞台にしたお話であるために人間であるヒロインすら魔王を「王様」と当たり障りなく呼んでいたことを鑑みると、地の文でだけ「魔王」と書くのもどうなのかと悩んだりしましたが、性格の悪さを反映した呼び名の方がベターだろうと結局「魔王」に落ち着きました。
妹の意見次第では他の名前で書くことになるのでしょうが。
ちなみに魔王の配下の皆さんも人間には「魔族」と呼ばれていますが、「魔族」と自称させることはやめました。
故・吉田直さんの『トリニティ・ブラッド』で、人間に「吸血鬼」と呼ばれている人達が自らを「長命種(メトセラ)」と呼んでいるという設定がありましたが、魔王を自称した織田信長ではあるまいし、確かに「魔です!怪物です!」なんて名乗る酔狂な種族はそうはいないでしょう(笑)。
昔は平気で「魔王の手下は魔族」的なものを書いていましたが、いつの頃からか人間からすれば悪だとしても必ずしも悪い人達とは限らないし、その人達が悪意から人間に迷惑を掛けているとも限らないということに思い当たりまして、違う名前を付けるように心掛けています。
「俺達悪だから!」と思いながら日々暮らしているのって、多分お子様向けアニメの悪役の皆さんくらいだと思いますし(笑)。
しかしどういう名前を付けるべきか毎回頭を悩ませた挙句に、碌な名前を思い付かないとなると、「もう魔族でいいか」とあっさり弱い自分に負けそうになったりするという駄目人間な私です。
強くなるって難しいですね(笑)。
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