先生!ここに変な人がいます!
とか言われても仕方ないんじゃなかろうかという人を、魔王のペットが主人公な小説で書いてしまいました(笑)。
今更そんなことを思ってみたりする自分もどうなのだろうと思いますが、以前程書きながら場当たり的に適当過ぎることは言わなくなってきたものの、まだまだキャラクターと距離を保って書くには至っていないようです。
ちなみにそのどうなんだろうな人は魔王の配下の中で一番偉い男性なのですが、魔王の大ファンなんですね(笑)。
どこがいいのかと訊けば、「あの強さです」と即答してくれることと思いますが、魔王がぶち壊した船からわざわざ碇を記念品として拾ってきて、部屋に飾って毎日眺めては魔王の凄さを思い出して一人で時々うっとりしていたりします。
自分で書いておいて何ですが、
はっきり言って気持ち悪いです。
何だか好きな人が捨てたゴミを持ち帰って萌えているストーカーのように思えるのは私だけでしょうか。
生まれて初めて自分が生み出した人が気持ち悪く思えました(笑)。
ので、こうして記念にその事実を記してみましたが、妹に感想を聞いてあまりにも不評だったら、せめてもの温情として件のシーンをカットしてあげようと思います。
そんなストーカー風な彼ですが、実は「作者」と書いて「死神」と読むこの私の死神の鎌(デスサイズ)を紙一重で避け切った強者です。
「お姉ちゃんって人殺すの好きだよね」と妹に言われるくらい作中で人を殺しまくり、嬉々として五体をばらばらにする描写を書いてしまったりする私にとって、死ぬ予定ではなかった人や死んでもらうかどうか迷っていた人が死ぬことはあっても、死ぬ筈だった人が死なないというのは非常に稀――と言うか、恐らく初めてに違いありません。
前作の反動で、今回は明るいとまでは行かないまでも重い話にしないように心掛けたので、死なせるとそこだけ急に重くなって良くないかなあと思ったのが死ななかった理由なのですが、結果的に彼のストーカーぶりに磨きがかかったような気がします(笑)。
死ぬまで魔王に仕える気満々ですからね、あの人。
しかしどれ程ストーカーしてみたところで、魔王は彼のことなど眼中にありません。
報われないところが駄目押しでストーカーっぽいなあと思いますが(笑)、彼も一生懸命なので、どうか生温かい目で見てあげて下さい。
PR