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この胸に抱くのは正義

な感じの人がたくさん出てくる『東京魔人学園外法帖血風録』をこつこつプレイし続け、昨年末に漸くクリアできました。
これは恋愛シュミレーションゲームとRPGを足して二で割ったようなゲームで、地道に好感度を上げて仲間を増やし、戦闘でキャラクターを鍛えてラスボスを倒すというものなのですが、会話に対する返答を会話の選択ではなく、「愛」や「悲」といった感情を割り振られたボタンで行うというシステムがなかなか面白く、その反面難しかったです。

「友」ボタンなるものは基本的に肯定や賛同の意を示すボタンなのですが、時に「友情」というような意味合いが付いたりして、こちらが思った通りの返答をしてくれなかったりするんですね。

試しに「お前のその力の源は何だ?」というようなことを聞いてきたラスボスに「友」ボタンを押してみたら、「友情の力だと」というようなことを言われ、前作に当たる『東京魔人学園剣風帖』では「俺は一人の方が気楽でいいから、ばらばらにやって行こうぜ」みたいなことを仲間候補の人に言われた時に、「そんなこと言わずに仲間になろうや」と「友」ボタンを押してみたら、その人は仲間になってくれませんでした(笑)。

台詞を自分で好き勝手に想像できるのはいいのですが、間違って非友好的な感情ボタンを押してしまうこともあって、そのせいで仲間をゲットし損ねたこともあるかも知れません。

それでなくてもなかなか気難しい感じの人もいて、攻略本等なしに全員仲間にするのはかなり難しいというのに(涙)。

私はどうも裏表がない感じの人には割と好かれ易いようですが、影があるような感じの人にはあまり好かれないようで、仲間になったのは単純そうな人が多いです(笑)。

運転免許取得の適性テストで「デリケートな神経の持ち主のようですが、人の心を察するのは苦手なようです」とか書かれていたので無理からぬことですが、他にも「あなたはいろいろな面を持ち合わせていて複雑な内面をしているようです」とか書かれていたところを見ると、かなりカオスな様相を呈しているようですね。

その場の気分でいきなり「愛」ボタンとか押して、「何かあったのか?」と仲間をびっくりさせていたりした私ですが、エンディングではメインヒロイン(主人公は男です)に「あなたのことが好きです」と言ってもらえました。

別に贔屓にしていた子ではなかったのですが、それでも努力が報われて、心の中で思わずガッツポーズを取る程嬉しかったです。

恋愛シュミレーションゲームをプレイしたことはないのですが、お好きな方はこういうところがお好きなんでしょうね。

主人公は男ではありますが、女性キャラだけでなくちゃんと男性キャラとのエンディングもありまして、「これからも俺の側にいて欲しい」というような「もうBLだよね!」な恥ずかしい台詞をたくさん聞きました(笑)。

個人的に一番面白かったのは、飛脚で走るのが得意な彼が言った、

「俺はお前と甲州街道を疾走したい!」

でした(もしかしたら青梅街道とかだったかも知れません。うろ覚えです(笑))。

この台詞を見た瞬間思わず吹き出したのですが、五條瑛さんの『革命』シリーズ等々に登場するサーシャさんならこの手のシチュエーションで、上記の台詞を超える凄い言動を見せてくれそうな気がします。

何しろ大輪のド派手な薔薇をいきなり人の車の中に勝手に置いていく人ですから(笑)。

思わず、

怖えぇ!ストーカーだ!

と思ってしまったのは私だけでしょうか(ファンの方、ごめんなさい(殴))。

「人を殺してやろうか」という彼の言葉には全く動じなかった私ですが、車中の花束には笑いを通り越してビビリました。

これをただ擦れ違っただけの人にやられたら、かなりホラーだと思います。

流石のサーシャさんも公衆の面前で成人男性に薔薇を贈るのは憚られたのかも知れませんが、「だったらそんなもの贈らないで下さいよ!」と思ってしまう私。

「腐女子三割」と評された女としてはここで喜ぶべきなのでしょうし、サーシャさんはとっても私好みの美形な筈なのですが、彼に関しては何故か萌えより笑いやツッコミが先に立ちます(笑)。

そんな彼は、私に食べる物があることの有難さと、ピンチの時に絶妙なタイミングで現れる正義のヒーローはやっぱり人が危機的状況になるまで物陰でこっそり様子を窺っているものなのだと教えてくれた素敵な人です。

サーシャさんが出てくる恋愛シュミレーションゲームがあるなら、是非ともプレイしてみたいですね。

では。






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