君こそは敵役の帝王
現在『C★NOVELS』さんに投稿するため、執筆中です。
ライトノベルレーベル以外のところに投稿するのは初めてなので、勝手が違ってちょっと大変ですが、ライトノベル的かっ飛ばしたキャラを求められない分、私には向いていそうです。
とりあえず400字詰め原稿用紙換算で40枚程書きましたが、山の中で出会った主人公とヒロインがまだ山の中から出てきません(笑)。
話しながら山を散策したり、キャンプしたりしているだけなのに、何故にここまで枚数を食っているのか自分でも不思議です。
それなりに陰謀とかが出てくる予定なのですが、面倒でそのシーンを書き飛ばしていたりする始末(笑)。
ちゃんとジグソーパズルのように後で埋めますよ、ええ。
肝心の敵役のキャラが固まり切っていないのですが、何だかまたスケールの小さい雑魚になりそうな予感です。
個人的には、藤崎竜さんの『封神演義』に出てくる聞仲さんみたいな敵役が理想なんですけどね。
彼は殷王朝の軍師として主人公たる太公望の前に立ちはだかるのですが、敵ながらあっぱれな人でした。
自分にも他人にも厳しいですが、決して冷酷ではなく、圧倒的な実力と鉄の意志で大切な人に託された国をずっと守ってきた信念の人ですし。
駄目になっていく国を救おうと必死で戦ってもどうにもならなくて、ボロボロになっても尚戦い続ける彼は本当に痛々しくて見ていて辛かったですが、そんなところも好きでした。
最期は主人公との壮絶な戦いの果てに自ら崖から身を投げてしまうのですが、結果は無惨でもベストを尽くした彼はとても満足そうで、素敵でしたね。
彼を超える敵役はいないんじゃないかと今でも思っています。
何故ああいう信念に生きるかっこいい敵役を書く機会がないのだろうと考えてみたら、理由の1つは簡単でした。
何と、私の思考回路が黒く染まり過ぎているのです!
キャラクターは作者の分身とよく言いますが、他人をこれでもかと利用する妲己並みに腹黒い私が書く敵役は、私に似て人を利用して上手く立ち回ろうとする人ばかりなんですよね(笑)。
どう考えてもかっこいい訳がありません。
が、思考がブラックな私には姑息ではない陰謀がなかなか思い付かないため、結局今回も人を利用しようとする小悪党に落ち着くことでしょう。
思考回路を掃除して、いつか聞仲さんのように素敵な敵役を書けたらいいなと思います。