千の仮面を被るのです!
以前最近体調が悪いと書きましたが、大分マシになってきて(まあ、まだ風邪は引いていますが)ぼちぼち投稿作の執筆も再開しました。
集中力が落ちていることもあって、あまり捗ってはいませんが。
体調が悪くなる前に第1稿を完成させておいて本当に良かったと思います。
しかし推敲中はともかく、第1稿を書いている時にはよく「自分ってどういう人間なんだろう?」と疑問に思うことがありますね。
自分が全く考えてもいないようなキャラクターの心理を延々と書いていると、アイデンティティの危機を感じずにはいられません。
小説を書くと言うより自分の演技を書き留めるようなつもりで書いていますから、そのせいもあるとは思うのですが、1人で一度に何役もこなすせいで余計に自分を見失いがちです。
世の役者さん達はそういことってないんですかねえ?
演技をするということは言ってみれば尤もらしい嘘を平然と連続で吐き、他人の目を欺く行為なので、それこそ全身全霊で化けることを苦にしない人でないと続かない気がするのですが、そこまで他人になり切るとなかなか自分に戻れなかったり、戻るべき自分がわからなくなったりしないのかなあと、ちょっと不思議に思ったりもします。
アイデンティティの危機云々などと言うくらいなら、もうちょっとキャラと距離を置いて冷静に書けばいいのにと自分でも思いますが、しかし演じること自体は楽しいのでやめられません。
一応元声優志望ですし。
キャラクターのプロフィールや行動原理をインプットしたまま、いかにもそのキャラクターらしく即興で喋るというのはかなりの高等テクニックで、昔はただ喋ることだけにいっぱいいっぱいになってしまって全然駄目でしたが、今書いている投稿作ではやっと及第点を与えてもいいくらいできるようになった気がします。
被った仮面はまだまだ千には足りませんが、多分これまでに百くらいは被っていると思うので、その経験がやっと活きてきたのでしょう。
より良いキャラクターを書けるように、千の仮面を目指して頑張ろうと思います。