忍者ブログ

竹刀と真剣は似て非なるもの

『FFⅦ』オンリーイベント・「Sevens Party 2」用原稿には、セフィロスとザックスが刃を交えるシーンが出てくるのですが、それがとっても困りました。

何しろ私は真剣どころか、竹刀にさえ触ったことがない女。

剣での戦いというものがどうにもわからないのです。


でも二人が戦うシーンがどうしても書きたかったので、土塚理弘さん原作、五十嵐あぐりさん作画の『BAMBOO BLADE』を参考に書きました。

現在テレビアニメが放送中なのですが、結構面白いですよ。

アニメでその存在を知って、原作にも手を出しました。

これは5人の剣道部の女の子が全国制覇を目指して頑張るというお話なのですが、主人公のタマちゃんという女の子がいいですね。

タマちゃんは高校一年生とは思えない程小さくて可愛い子なのですが、竹刀を握ると「剣士」に豹変して凄い強さを発揮するところがかっこいいです。

私は非常に単純な人間なので、『SLAM DUNK』を見れば保健体育のバスケットの筆記試験で100点満点を取り、『おおきく振りかぶって』を見てはそれまで全く見なかった高校野球を見てみたりという人間なのですが、スポーツ漫画を読んで思うのはいつも「楽しそうだな」ということです。

でも『BAMBOO BLADE』を読んだ時には「おお!かっこいい!」と思いましたね。

真剣での斬り合いとは違って安全な戦いなのに、タマちゃんが本気になると殺し合いさながらの緊張感を感じます。

竹刀は斬るのではなく打つもので、打つのは相手ではなく自分なのだそうですが。

そんな風に真剣とはいろいろ勝手が違いますが、他に参考にできそうなものも思い付かなかったので(居合は相手と切り結んだりはしないようですし、フェンシングは斬るのではなく突くスポーツですし)、参考にさせて頂きました。

参考にしたと言う割には、セフィロスがザックスに蹴りを入れてたりしますが(笑)。

剣道の試合でやったら反則負け間違いなしの行為ですが、実戦ではそうやって剣以外のものを交えながら戦うと小耳に挟んだことがあるので、少し迷いましたがそのように書きました。

『ADVENT CHILDREN』で、セフィロスがクラウドに掌底突き喰らわせたり、蹴りを見舞ったりしていたので、まあいいかなと。

それより問題なのは、セフィロスのあの長すぎる刀ですよ。

刀身だけで目測190cmはあるであろうセフィロスの身長と同じくらいあって、もう正宗改め物干し竿に改名したらどうだと言いたくなる長大さ。

明らかに無駄に長いです(笑)。

長いとリーチが伸びるという利点はありますが、あそこまで長いと一振りするだけで大変と言うか、そもそもまともに振れない気がしますね。
 
自重で折れてしまいそうですし、もしちゃんと振ることができたとしても、きっと体勢を崩してその後は隙だらけでしょう。

ザックスやクラウドがぶんぶん振り回していたバスターソードなんて、170cmはある太い剣なので、仮にあれを振り回せるだけの力が彼らにあったとしても、二人共ウエイトが足りなさそうですから、剣を振った途端に自分の方が振り回されるのではないかと(笑)。

足を何かで固定すればちゃんと振れるのかも知れませんが、その場合は足の骨が折れたりしそうです。

はっきり言って彼らの場合、素手で殴り合いの喧嘩でもした方が賢明ではないでしょうか(笑)。

クラウドって、純粋に剣の腕だけでセフィロスに勝ったことありませんし。

セフィロスを最初に倒した時は後ろからの不意打ち(笑)でしたし、二度目は『FFⅦ』のゲームのラスボスとしてプレイヤーが倒して、三回目は並の人間にはまず防ぎようのない必殺技でトドメを刺してましたからね。

単純に剣の腕だけを比べるなら、セフィロスの方が上なのではと思います。

セフィロスはクラウドより10歳程年上なので、経験の差が物を言うのではないかなと。

本当に正宗のような刀でバスターソードと打ち合ったら、間違いなく折れるんでしょうけどね(笑)。

ですが作中でバスターソードと切り結んでも、折れるところか刃毀れ一つしていないように見えるので、余程堅くて丈夫な鉱物でできているようです。

堅いというのは衝撃を受けても撓まないということなので、堅い物はその反面脆い筈なのですが、まあファンタジーですから(笑)。

きっとバスターソードも、重そうに見えて丈夫で軽いスチールのような素材でできているのでしょう。

それならクラウド達が軽々振り回せるのも納得が行きます。

張りぼてを振り回しているみたいでかなり間抜けな感じですが、剣を振って自分が振り回されるよりはマシでしょうね笑)。

剣での戦いというのは、いろいろと難しいものです。







PR