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後の祭り

お蔭様で、夏の楽しいお祭り――コミックマーケット72を無事終えることができました。

いらして下さった方、どうもありがとうございました。
当日の詳しい話は後日に回すとして、『FFⅦ』の新刊本の話やお詫び等させて頂きたいと思います。

時間がない中書いたあとがきでは、いろいろ書き忘れてしまったこともあるので。

この城によくいらっしゃる方が本を手に取って下さったとか、私のことを知らずに本を買って下さった方が、わざわざこの城に来てこれを読んで下さる可能性は限りなくゼロに近いと思いますが、とりあえず言わせて下さい。

まず、予告なく急遽タイトル変更した理由なのですが、理由は至って単純で、ぎりぎりになって加筆した結果、タイトルが内容にそぐわなくなってしまったからです。

ラストシーンは当初もっと短かったのですが、時間を置いて読み直したら「これじゃあ、あまりにも尻すぼみ過ぎる。しかもオープニングのエピソードがラストに全然繋がってない」ということに気付きまして、急遽加筆することにしました。

反対に、物語の中盤に出てくるセフィロス達の台詞は削りましたね(笑)。

セフィロス達が喋るシーンはテンポが悪いなとは思いつつも、「ま、いっか。二次創作だし、喋ってた方が読んでる方は楽しいよね」と、初めは敢えてそのままにしていたんですが、やはり気になったので削りました。

おかげで、セフィロスとアンジールはそれぞれ一言ずつしか喋らず、ジェネシスに至っては台詞ゼロという気の毒なことになってしまいましたが(殴)。

何だかもう、これならいっそ無難に後の漫画で主役を張っているセフィロスだけ出せば良かった気もしますが、それでも出したのは、『CRISIS CORE』発売間近で浮かれていたからです(笑)。

ゲーム雑誌に新情報が出る度に、私の心拍数は急上昇。

特に「(アンジールは)セフィロスに長々と説教することもあったようだ」というような一文には、「どうしよう!セフィロスが可愛い!」と心の中で静かにエキサイトしました(笑)。

完璧超人みたいな人の意外と抜けているところとか、お説教されている姿を見ると、どうしようもなく可愛いと思ってしまいます。

だからFantasy収録の『恋に似ていた』では、魔王が神に怒られていたりするのです。

普段隙のない人が見せる隙に、非常に弱い私(笑)。

おかげでもう、セフィロスが可愛くて仕方ありません。

プロモーションビデオで、「2nd達の留守に忍び込んで、ここでふざけていた」と言っているのを聞くと、「あの人にもそんな頃があったんだなあ」と、ますます可愛いく思えてきます。

セフィロスへの愛がクラウドに迫りそうな勢いですが、でも一番はやっぱりクラウドですね。

一目惚れのようにゲーム開始直後にすっかり彼のファンになってしまったというのもありますが、多分私は彼が時々大人の中の少年を見せてくれるところがとても好きなのではないかと思います。

何故こんなにもクラウドが好きなのか自分でもよくわかっていなかったのですが、今ふとそう思いました。

内面が幼すぎるセフィロスや、少年がそのまま大人になったようなザックスには、クラウド程のときめきを感じないので。

「お前がクラウドを好きな理由を答えられないのは、自分を客観視できてないからだ」と弟に言われて、それ以来ずーっとむかっ腹を立てていたのですが、明日にでもクラウドを好きな理由を答えて溜飲を下げようと思います。

あ―――っはっはっは!

愉快痛快!

ざまあ見やがれ!弟よ!

と、私という人間の本性の一部をお見せしたところで、本題に戻りましょう。

今回はコピー本ということで、裏表一面ずつに印刷する文字や絵を貼り付けて原稿を作ったのですが、画像データを大量にワードに貼り付けたのがまずかったようで、書式が当初設定したものとずれにずれてしまい、一部文章が消えてしまいました。

ちゃんと確認したつもりだったのですが、時間がなかったのが災いしましたね。

何しろ原稿の最終チェックも印刷も、全部家を出る当日にやる羽目になってしまったので。

本当に申し訳ありません。

しかも18禁の筈なのに、城に置いてある15禁作品とか、「MKL FACTORY」のLinn107さんに差し上げた『妖怪アパート』原稿の方がセクシャル度数が高い始末。

どうも私は、プラトニックな絡みを書く方が向いているようです。

何だかもう、本当にいろいろすみません。

おまけの漫画の方は、もう言葉もないくらいごめんなさいといった感じですし。

時間がなくて画面が白いわ、ザックスの髪に艶は入ってないわ、絵自体がおかしいわ(特に苦手な正面とか!)、かなりとんでもないことになってしまったんです(涙)。

特にラストから二番目のページは、弟に大雑把なキャラの動きだけ伝えてコマ割りをしてもらった結果、大変わかりにくくなっています。

最低でも、もう1ページは描くべきでしたね。

時間がなかったので、泣く泣く再録本でリベンジすることにしましたが。

なお、本当にどうでもいい話ですが、彼らのお風呂シーンを描いていて、流石クラウドは主人公だなと思った点が一つ。

それは、

脱いでも髪型で誰だかちゃんとわかる!

ということです。

まあ、ザックスもあのハリネズミのような頭はそうそう間違えようがない感じですが、髪型の奇抜さならやはりクラウドの方が上かと。

そこ行くと、セフィロスは至って普通ですよね。

ただ髪をお尻の辺りまで長く伸ばしてるだけなので。

まあ、男の人であれだけ髪の長い人というのはこちらでは珍しいですが、二次元世界だと長髪の男性なんてのはごろごろしてます。

つまり服を着ていない状態では、他作品のキャラの中に混ぜた時に誰だかわからなくなってしまうくらい、特徴ない人なんですよ(笑)。

しかも髪型を変えて遊びたくて、髪を結い上げてしまったので、ワンカット見ただけではますます誰だかわからないという状況になってます(笑)。

デッサン力のなさを誤魔化せない辛さより、カット毎に服を描く面倒臭さに耐えられなかった私ですが、やっぱりちゃんと服を着せてあげれば良かったかなと、ちょっと思いました。

銀髪で黒いロングコートと来れば、もう間違えようがなくセフィロスなので。

それに私、あの服結構好きなんですよ。

コートなので露出度低いかと思いきや、実は胸元が開いていたりするところが色っぽくていいです。

ベルトとか金具ががちゃがちゃ付いてるところもお気に入りですね。

「だったら服着せてやれよ」ともう一人の私がすかさずツッコミを入れてきましたが、そうですねえ、あっちの話の方を描くべきだったのかも知れません。

実は今回収録した話の他に、ボツにした話があるんですよ。

物語の場所はどこだか決まっていませんでしたが、とにかくセフィロスがいる所にザックスが一人でやってくるところからお話が始まります。

で、ザックスは後ろからセフィロスにとことこ近付いていく訳なのですが、セフィロスがいきなり振り向きざまに正宗(セフィロスの愛刀です)を抜いて、ザックスに切っ先を付き付けるんです。

セフィロスはザックスを、敵かと思った訳ですね。

で、相手がザックスだとわかったセフィロスは刀を収めてくれるんですが、その時に言う訳ですよ。

「断りもなく、背後に立つな」

って。

セフィロスって警戒心すごく強そうなのでやりそうな気はしなくもないですが、これではまるで「人が後ろに立った途端に、「俺の後ろに立つな!」と言って高速パンチを繰り出すゴルゴ13」のよう(笑)。

しかも延々とセフィロスとザックスの会話で話が進み、クラウドは最後にしか登場しないので、ザックラと言うよりセフィザ(この組み合わせ、実はザックラの次に好きだったりするのですが、今回は一応ザックラで統一しようかと思いまして)っぽくなってしまうということで、ボツとなりました。

まあ、実際収録した漫画でもクラウド一言しか喋ってないんですが。

私が書くクラウドはザックス以外の人とはあまり喋りませんし、ましてや憧れの大先輩が目の前では余計に喋らなくなります。

会えて嬉しいのは山々ですが、緊張しますしね。

それにセフィロスって、基本的に人を寄せ付けないオーラが出てる人だと思うので、なるべく黙って目立たないようにしているのだと思います。

クラウドはセフィロスに――憧れの人に思いっきり拒絶されることをとても恐れているので。

とまあ、こんな感じでクラウドはセフィロスを意識しまくりな訳なんですが、本編より7年前のセフィロスからすると、クラウドって「よくザックスと一緒にいる兵卒その1」でしかありません。

だから漫画の中で、彼はクラウドの名前を呼ばないのです。

あの漫画の中では、ザックスとクラウドが仲良くなってから数ヶ月しか経っていませんし、名前もうろ覚えという感じですね。

数ヶ月もザックスと一緒にいるなら、名前くらいとっくに覚えても良さそうなものですが(笑)、セフィロスって他人に興味なさそうですし、弱い人にはなお関心なさそうです。

そんなアウト・オブ・眼中の相手に恐らくは人生初の黒星を付けられてしまったら、わざわざ復活してまでリベンジしたくなるのも道理というものでしょうか(笑)。

まだまだ書きたいことは他にもたくさんありますが、キリがないのでこの辺で結びと参りましょう。

これで少しは作品の補足になったといいのですが。

いずれ再録本を出す時にはあちこち手を入れて、もう少しマシなものをお目に掛けたいと思います。






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