大切じゃないもの(設定)なんか、ない!
私は大雑把な性格なので、自分のキャラでも余所様のキャラでも、書く時にいちいち趣味はこれこれ、好きな食べ物はこれこれと決めることはあまりないのですが、『FFⅦ』のクラウド達はその数少ない例外です。
愛情があると、どうでもいいようなことまでいろいろと考えてしまうんですよね。
自分の生んだ子供の中で一番可愛がっている魔王に関しては、「下着はどんな?そもそも付けてるの?」とかいうことまで気になってしまって(笑)。
結論としては「魔王には肉体がないし、人前に出た時に問題がないように服を着てるだけだから、外から見えないところには頓着しないだろう=下着は付けてない」ということになったのですが、この設定が活かされることは、恐らく永遠にないでしょう。
これよりは若干マシですが、クラウド達に関しても二次創作で使えるんだか使えないんだかよくわからない設定がいくつかあります。
とりあえず、クラウドとセフィロスとザックスとヴィンセント(多分この人を書くことはないと思うのですが)に関しては決まってますね。
クラウドは初め無趣味かなとも思ったのですが、「行くぞ、フェンリル」なんて話し掛けてしまうくらいバイク好きな人なので(笑)、「この人の趣味はきっとバイクに違いない」とバイクに決定。
だからこそ、NovelのOtherに収めてある『少年の日との決別』で、クラウドはバイクのお手入れをしていたりする訳ですね。
バイクに乗ったり、メンテナンスをしていない時は自己鍛錬(『ADVENT CHILDREN』で、彼は戦いが終わった後にも関わらず、新必殺技を披露していたので)、及び剣のお手入れをしているということになっています。
一方、生体兵器として人間らしからぬ生活を送ってきたであろうセフィロスは、「趣味なんてある訳ないよな」と無趣味。
かと言って、お休みの日にソファやベッドで一日中ごろごろというのもあの人に似つかわしくない姿なので(寧ろいつも姿勢良くきりりとしていそうです)、クラウドと同じように鍛錬や剣の手入れをしているのでしょう。
それもやり尽くしてしまうと、暇潰しにあの長く美しい髪の手入れをしています(笑)。
妹にこの設定の話をしたら「それはないって!」と言われましたが、かつてセフィロス並みに髪を長く伸ばしていた経験から言わせて頂くと、
手入れもしないであの綺麗な髪は有り得ませんって。
あの見事な銀髪に、枝毛なんて一本もなさそうじゃないですか!
そう反論すると、妹は言いました。
「きっと、実は枝毛だらけなんだよ」
……自分の夢を壊さないためにも、やはり彼にはちゃんと髪のお手入れをしてもらおうと思います。
尤も、生まれが特殊な人なので、案外何もしなくてもあの長くて綺麗な髪をキープできるのかも知れませんが。
さて、次にザックスですが、あの人の趣味がこの四人の中では一番悩みました。
何しろパーソナルデータが少な過ぎるもので(『BEFORE CRISIS』、まだプレイしてませんしね。いつの間にかFOMAさん以外の携帯でもプレイできるようになっているようなので、いずれやりたいと思います)。
恋人だったエアリスに「女の子が大好きな奴だった」と言われていたので、ナンパが趣味かなとも思ったのですが、彼の子供っぽい言動を見ているとあまりそぐわない感じがしますね。
なのでまあ、この人に関しては特に趣味は決めていません(どうせ書かないでしょうし(笑))。
ただ、明るくて快活な彼は友達が多いので、オフの時には友達と一緒にアクティブに遊び回ったり、エアリスに会いに行ったりと忙しく過ごしているということにはなっています。
さて、最後にヴィンセントですが、彼はこの面子の中で最も自信を持って「この人の趣味はこれだ!」と断言できる人です。
その趣味とは、
読書。
「無趣味な人の趣味」と言われたりする読書ですが、詩人な彼の趣味はこれと見てまず間違いないでしょう。
古典とか詩集とかをよく読みそうですね。
『CRISIS CORE』で、ジェネシスが傾倒している叙事詩『LOVELESS』も、彼はきっと読んだことがあると思います。
とまあ、趣味に関してはこんな感じなのですが、他にも面白がって食の好みや食事量など大雑把に決めてみました。
クラウドは甘いものが苦手で(特に何の根拠もないですが、イメージですね)、朝はあまり食べられない人ですが、朝以外は身長を伸ばそうと結構食べます(彼、口には出さないですけど、身長に対するコンプレックスが絶対あると思うんですよね。『FFⅦ』に出てくる男の人って、大抵彼より背が高いので(笑))。
ザックスは好き嫌いなく何でもたくさん食べる人。
セフィロスは食事を栄養摂取と割り切っているので、口に合おうが合うまいが何でも黙って食べますが、食が細いです(やはり美人は食が細いというイメージがあるので。彼の場合、成長期も終わってますしね)。
ヴィンセントは食べれればそれで満足な人で、好き嫌いはあっても口には出さずに出されたものは全部黙って食べるので、食べる量は出される食事の量に応じて変わると思います。
食事と言うのは、人の思わぬ人間性を垣間見れるものなので、「クラウドがマヨラー」とか「セフィロスが甘党」とか「ザックスがにんじんを食べられない」とかいうことにしたら面白いかなと思ったのですが、明らかにギャグになるのでやめました(笑)。
夏コミ発表の同人誌にはみんなが食事をするシーンが出てくるのですが、無難に「クラウドは朝ほとんど食べない」とか、「ザックスは朝からたくさん食べる」くらいのことしか書いてませんね。
なので、あってもあまり意味のない設定と言われればそれまでなのですが、細かい設定があってこそキャラクターは生きるものだと思うので、一次創作の時もいつもこれくらいマメに設定を作れればなあと思います。
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