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『片翼の天使』をBGMに戦うと、パニック寸前になります

率直に言って、私はアクションRPGがあまり得意ではありません。

『KINGDOM HEARTS』は何とか自力でクリアしましたが、 『KINGDOM HEARTS Ⅱ』は弟達の助けなしにはクリアできませんでした。

なので、『CRISIS CORE』も一人ではクリアできまいと思っていたのですが、意外なことに自力でクリアできました。

しかもプレイ開始からクリアまで、たったの三日です。

あまり画面酔いもしませんでしたし、戦闘システムもなかなか面白かったですね。
戦闘中、画面の端でパチンコみたいにぐるぐるキャラクターの顔や数が回っているんですけれど、両端に同じキャラクターが揃うとリーチ状態になって、画面がスロットに切り替わるんです。

スロットが回ってる間に作中では見られなかったムービーが流れたりもして、すごくパチンコっぽい感じでした(これ、パチスロではなく、あくまでパチンコを意識して作られたシステムなのだそうです)。

ちなみに同じキャラクターの顔が三つ揃うと、そのキャラクターに応じて必殺技が出せます。

なので、スロットが回っている間は思わず息を止めてしまうくらいの緊張感がありましたね。

相手が雑魚ならまだしも、ボス戦の時などは本当にどきどきしました。

面白かったですけど、やっぱり『FFⅦ』みたいなターン制の方が落ち着いてプレイできていいですね。

アクションRPGは、敵が迫ってくるところが怖いです。

特にセフィロスが怖くて堪りません。

彼とは二度戦うことになるのですが、一度目は割と落ち着いて戦えたんですけれど、二度目がもう全然駄目でした。

「ああ、終わったなあ」とほっとしていたら、セフィロスにいきなり足元のガラス(?)を割られて落下し、着地したところは一本道。

そして表示された、「端に追い詰められたらゲームオーバー」という言葉。

「何それ!?セーブポイントもないし、ここでやられたらもう一回初めからセフィロスと戦えってこと!?」と思っている内に、彼のテーマ曲『片翼の天使』が流れ出しました。

『FFⅦ』のラストバトルでも流れたこの曲は、コーラスなどが入っていてセフィロスらしいゴージャスな感じなのですが、戦闘中に聞くととにかく怖いです。

普通に聞く分には全然怖くないんですが、戦闘時にこの曲のイントロを聞くと「うわー!来るー!何か怖いのが来るー!」とパニックを起こしそうになります。

とにかく端に追い込まれてはいけないと、セフィロスとの間合いを詰めたら、二撃で殺されてしまいました。

即座に再チャレンジしたものの、一度目の戦闘で昇天させられ、再々チャレンジすることに。

その最中、セフィロスは『KINGDOM HEARTS Ⅱ』に出演した折に披露した「心無い天使」という技をぶちかましてくれました。

これは避けようがない上に、HPが一瞬で1になってしまうという恐ろしい技です。

『KINGDOM HEARTS Ⅱ』では発動時に「舞い降りろ、心無い天使」という台詞がありましたが(こんな技を使うセフィロスの方がよっぽど心無いですよね(笑))、今回は無言での発動でしたね。

かくして、見事にHPを1にされてしまった訳ですが、MPが足りなくて回復することもできず、一か八か懐に飛び込んで斬り付けたら何とか倒れてくれました。

その瞬間、すごくほっとしましたね。

『片翼の天使』とセフィロスのセットが本当に怖かったので。

『FFⅦ』でのバトルはターン制だったので、怖がるどころか「セフィロス、セフィロスうるせえんだよ!てめえもさっさと倒れろ!」くらいに思いながら戦っていましたが(結構苦戦を強いられて、気が立っていたんです)、『KINGDOM HEARTS Ⅱ』は『片翼の天使』をBGMに迫ってくるセフィロスがすごく怖かったです。

戦略なしに突っ込めば、レベル99でも死ぬというセフィロスを私が倒せるはずもなく、弟にバトンタッチして2時間がかりで倒してもらいました。

勿論、その後のムービーは録画して保存してあります。

なお、『ADVENT CHILDREN』のセフィロスとのバトルシーンでも、ロックとオーケストラのアレンジヴァージョン・『再臨:片翼の天使』が流れるのですが、これは別に怖くないですねえ。

やっぱり自分が戦うからこそ恐怖を感じるようです。

ちなみに弟が言うには、『ADVENT CHILDREN』のセフィロスは、

弟子の成長を見守る師匠

にしか見えないとのことでした(笑)。

思念体の三人組をクラウドに差し向けたのも、クラウドを病気にしたのも、全部クラウドへの試練。

そして最後の仕上げとばかりに再びクラウドの前に現れ、わざとクラウドを挑発するような台詞を言って、クラウドが葛藤を乗り越えたところで、自分の仕事は終わったとばかりに必殺技を喰らってあっさり退場。

最後の「私は、思い出にはならないさ」という彼の言葉は、「私はいつもお前と共にある」と言わんばかりで、「正に死してもなお弟子を見守り続ける師匠」ということでした。

最初にこの話を聞いた時には大爆笑したものですが、なるほど確かに少年ジャンプ辺りで見られそうな展開です。

おかげで『ADVENT CHILDREN』のセフィロスが、もうクラウドの師匠にしか見えません(笑)。

『FFⅦ』の時は神志望の傍迷惑お兄さん、『ADVENT CHILDREN』ではクラウドの師匠で、『CRISIS CORE』が友達思いの大人ないい人とは、何とも変貌著しいですね。

『FFⅦ』の中で、この人が一番コンピレーションにおける別人度数が高いと思います。

おかげで、ある程度一貫性のあるキャラクターにしようと思うと、原作を思いっきり無視しなければなりません。

私、基本的には原作重視型の人間なのですが、『FFⅦ』に関しては例外ですね。

設定に文句を付けまくり、気に入らないところは原作を無視してガンガン変えます。

そもそも原作が齟齬を起こしまくっているので、多少無視してもいいやという気にさせられる作品ですし(笑)。

一連の物語が完結するまでにはまだまだ時間がかかりそうですが、私なりのラストに向かって頑張りたいと思います。








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