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外伝は本編を超えられるか

どうもお久しぶりです、佳景です。

前回の更新からちょっと間が空きましたが、元気にしてました。

実は先日引越しまして、いろいろバタバタしていたのです。
荷物は片付きましたが、まだ通帳等の住所の書き換えが残っていたり、何故か捨てた覚えのない物が見つからなくて探し回ったり、年末年始に向けての準備に追われたりと、目まぐるしい日々を過ごしていて、なかなか日記まで手が回りませんでした。

執筆や読書の時間もなかなか取れていないのですが、先日友人の結婚式に出席する道すがら、『フルメタルパニック!アナザー』を読みましたよ。

賀東招二さんの巨大ロボット物・『フルメタルパニック!』の外伝シリーズなのですが、賀東さんがご自身で書かれている訳ではなく、執筆は新人さんに譲って監修・原案に回られているという、珍しいパターンの作品です。

新人で人気作品の看板背負って書くのはプレッシャーが大変でしょうが、この作家さんは元々『フルメタルパニック!』のファンだったようなので、好きな作品のキャラを憧れの作家さんと二人三脚で書けるというのは羨ましいですね。

まあ、主要キャラは新キャラばかりで、フルメタのキャラは出番があまりありませんから、ロボットや世界観の設定を使っているだけといった状態に近いですが。

監修や原案で賀東さんが関わっているものの、賀東さんが自らお書きになっている訳ではないので、読もうか読むまいか迷ったのですが、今回思い切って読んでみました。

結果「悪くはないけど、やっぱりオリジナルは超えられない感じだなあ」と思いました(失礼)。

新人賞の最終選考まで残った作家さんなので、それなりの仕上がりにはなっているのですが、今ひとつ光るものが感じられないと言うか、「戦いとは無縁だった少年が、家族を守るために巨大ロボットに乗って戦い、それがきっかけで戦いに身を投じていく」というロボット物の王道パターンも災いして、凡庸な印象を受けてしまったんですよね。

失礼ながら賀東さんも最初はそこまで上手いという感じではなかったですが、それでも戦場で生きてきて平和な生活に上手く溶け込めないという重くなりがちな主人公の設定をコミカルに書くセンスが光っていましたから、賀東さんと比べるとどうしても見劣りしてしまって…。

まあ、賀東さんも物語が進むに従ってグングン伸びた方ですし、まだ1巻しか読んでいないので、続きも読んでみるつもりですが。

Wikipediaさんによると、フルメタ本編よりリアルな軍事物になっているそうなので、多分本格的にストーリーが動き出せばこの作家さんの持ち味がもっと発揮されてくると思いますし、今後に期待が持てる作家さんだと思います。
実際かなり売れているようですし(笑)。





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