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魔道師の月

最近、乾石智子さんの『魔道師の月』という小説を読んでいます。

災いを起こす邪悪な木を人々が何とかしようとする異世界ファンタジー物なのですが、半分程読んでもどこにどう繋がっていくのかよくわからない人がいたりして、かなりボリュームがあるストーリーですね。

登場人物が多いおかげで、やっとキャラが掴めてきた頃に視点が別のキャラに移ってしまい、最初はなかなかストーリーに入って行けなかったのですが、中盤になってストーリーの全体像が見えてきたこともあり、やっと没入できるようになってきました。


ハラハラドキドキするような感じは今のところありませんが、設定が細かなところまでよく作り込まれていますし、少年が成人の儀式で口にした決意の言葉に思わずうるっときたりして、書く力のある作家さんだなと思います。

シェイクスピアっぽい表現をされる方で、シェイクスピア好きの私は「仲間かな」と、ちょっと親近感を覚えました。

現代物の時は雰囲気に合わないのでやりませんが、シェイクスピア風の表現ってファンタジーと相性がいい気がするので、ファンタジーを書く時にはよく参考にさせてもらっていたりします。

まあ、シェイクスピアに限らず、いろんな作家さんの詩の表現を一部いじったり、或いはそのまま使わせてもらっていたりするのですが、著作権が切れている作家さんのものしか使っていないので大丈夫、な筈……(汗)。

使わせてもらう時にはちゃんと作家さんの没年をチェックしているものの、人間のやることに絶対はないので、もし間違って駄目な作家さんのものを使ってしまっていたら申し訳ないです。

とはいえ、気に入った表現を探すのも時間がかかりますし、最近割とあの手の表現が板に付いて来たのか、オリジナルで書くことも多くなってきていますが。

遅筆の原因の一部が表現に悩むせいなので、以前よりは多少早くなったのかなあと思う今日この頃です。



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