次の題材は妖怪?
そこで最近妖怪について調べ始めたのですが、妖怪の総大将で知られるぬらりひょんが、古い文献においてそのように書かれた記述はないと知って驚きました(絵があっても詳しい解説自体がないみたいです)。
ただ藤沢衛彦氏の『妖怪画談全集日本篇上』には、「まだ宵の口の灯影にぬらりひょんと訪問する怪物の親玉」という解説があるそうですね。
何を以てそう書いたのかはわからないものの、多分絵のイメージからそう書いたんだろうということでしたが、「あの後頭部が異様な形のおじいちゃんが、そんなに凄そうに見えるかなあ?」と疑問に思わずにはいられなかったのは私だけでしょうか(笑)。
ちなみに「勝手に他人の家に上がり込む」といった振る舞いは『日本妖怪図鑑』(佐藤有文著)などの児童書で作られた可能性があるそうで、その変遷がなかなか興味深いです。
これ程近い時代に、ここまで設定が足されてキャラを確立した妖怪って、多分他にはいないのではないでしょうか?
きっと遥か昔には他の妖怪達もぬらりひょんと同じように、ちょっとずつ設定が足されたり、変わったり、いろいろしていたのだろうと思いますが、そうした変化が現代でも起こるかも知れないと思うと、ちょっとわくわくしますね。
きっと妖怪達は見えなくても人の心の中に確かに生きていて、人と共に変わっていくものなのでしょう。
京極夏彦さんの『京極堂シリーズ』が好きで読んでいたので、多少は妖怪に関する知識はありましたが、わざわざ自分から調べたことはなかったので、いろいろ新鮮です。
『京極堂シリーズ』に出て来た妖怪を見付けると、「おっ!」とちょっとテンションが上がったり(笑)。
多分『京極堂シリーズ』程の解説を書くことはないと思うので、何となくの妖怪のイメージで書いてもほとんど支障はないと思うのですが、多少は知識がないと上手く説明できないところが出て来そうなので、楽しみながらもうちょっと調べてみようと思います。
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