ジョン・タイターさん、いたんですね!
只今『Steins;Gate』というアニメが放送中ですよ。
一言で言うと、たまたまタイムマシンを開発した主人公が過去に干渉しまくることで悲劇を生んでいくという話なのですが、作中で主人公がジョン・タイターさんというタイムトラベラーの人と会話するシーンがあるんです。
この手のことに詳しくないので、てっきり架空の人物とばかり思っていたのですが、実際ジョン・タイターさんという自称タイムトラベラーさんがいたんですね。
最近ストーリーの続きがどうしても気になって、ネタばれ覚悟で『Steins;Gate』のWikipediaを見てみたら、リンクが張ってあってびっくりしました。
何でもこのジョン・タイターさん、2000年の米国の大手ネット掲示板に「2036年の未来からやってきた」という触れ込みで書き込みを行ったそうで。
本人曰く、IBM5100というパソコンを手に入れるためにわざわざタイムトラベルしてきたらしいですが、今は「予定の任務を終了した」ということで消息を絶っているそうです。
ちなみに本家本元のジョン・タイターさんは男性だったようですが、『Steins;Gate』に出てくるジョン・タイターさんは10代の女の子でした。
IBM5100ならぬIBN5100というパソコンを手に入れるために2036年からやってきたという設定で、未来においてはレジスタンスとして戦っていたという、かなりの苦労人です。
悲惨な未来を変えるために主人公と一緒に奮闘するのですが、些末な事象ならともかく、未来の荒廃は簡単には変わらないようですね。
作中では過去に干渉すると世界線が分岐していくという設定なのですが、個人的には「未来から過去へ干渉する」という事象を織り込み済みで歴史が綴られていくという考え方を支持しているので、歴史は変えようと思っても変えられないものだと思っています。
なので、私にとって「親殺しのパラドックス」は発生しません。
過去へ行って自分の親を殺そうとしても、何らかの邪魔が入って結局親を殺せないと思うので。
まあ、それでもタイムマシンがあって、絶対に回避したい事象が発生した場合には、私も一縷の希望を胸にタイムマシンに乗って過去――引いては現在を変えようとするのかも知れませんが。
『Steins;Gate』の主人公のように、大切な思い出をなかったことにしてまでも、たとえ全てが徒労に終わるとしても、大切な人を守るために現在を変えようとするというのは心情的にはわかりますね。
ただ、私は何々教の熱心な信者という訳ではないにしろ、きっと神はいるのだろうと思っているので、この世には人が知ってはいけないこと、知らない方がいいことがあるのだと漠然と感じています。
理屈ではなく、ただそう感じているだけなので、理由は全く説明できないのですが。
タイムマシンはその、人が触れるべきでない事象の範疇に入ると思うので、たとえ技術的に可能になる日が来たとしても作らない方がいいというのが私の考えです。
たとえ人の命を救うという目的のためだとしても、そこから生じる災禍の方が大きそうですし。
悪く言うと人を見殺しにし続けることになる訳ですが、死人にどれ程恨まれても聞けない頼みというものもあるのです。