コナン君の推理の穴
劇場版『名探偵コナン』の新作が公開されるに当たって、現在GyaOさんで過去の劇場版が公開されています。
懐かしくてついつい見ていたりするのですが、やはり何度見てもツッコミどころが多いですね(笑)。
以下ネタバレを含みますので、『名探偵コナン』の過去の劇場版をこれから見ようという方は速やかにお帰り下さい。
さて、例えば劇場版第2弾の『14番目の標的(ターゲット)』ではソムリエの男性が犯人だったりするのですが、殺害を計画した相手の目薬を別の物にすり替えてみたり、大量の爆弾を入手してみたりと、最早ソムリエというのは世を忍ぶ仮の姿で実は特殊工作員としか思えないことをしまくってました。
人が普段使っている目薬をすり替えるというのは、家族や親しい友人であればそれ程難しくはないと思いますが、面識もないであろう相手の目薬をすり替えるのって相当難しいと思います。
犯人さんは多分間違いなくロッカーなり、車なり、家なりの鍵を開けてますね。
とても素人とは思えませんが、設定上はあくまでソムリエ。
何でこんなにいろいろできるのかという説明が欲しいところですが、その点には一切触れられていませんでしたねえ。
いっそ「特殊工作員です」とでも言ってもらえばまだ納得できたとはいえ、それはそれで白ける展開ではあります。
以前犯人が特殊工作員というミステリーを読んだのですが、はっきり言って期待外れもいいところでした。
まあ、その本はどちらかと言うとミステリー要素はおまけで、犯人が特殊工作員だったという事実が物語の主題を引き出していく感じだったので、あれはあれでアリなのかも知れませんが、だったらわざわざミステリーっぽい体裁を取らんでもなあというのが正直なところです。
ネタバレに全く爽快感がなかったですし。
コナン君も爽快感はあまりないですが(前述の通り、設定がかなり甘いので)、劇場版になると結構絶体絶命な状況になったりするので、それなりに面白く見られますね。
そんなコナン君の映画もはや17本目。
人気があるのはいいことですが、人気がある内は元の体に戻れそうにないので、コナン君としては複雑なところでしょう。
個人的には人気が落ちてからひっそり終わるより、人気がある内に惜しまれながら終わる方がいいんじゃないかとは思いますが。
陰ながら、コナン君が早くハッピーエンドを迎えられるように祈っています。