みりんとみりん風調味料
「みりんとみりん風調味料って、一体何が違うんだろう」と以前から疑問に思っていたのですが、先日『もやしもんリターンズ』のアニメを見てその疑問が氷解しました。
沢木君という菌が見えるという特殊能力を持つ農大生の男の子達が菌についてあれこれ学んでいくというようなストーリーなのですが、本編の終わりに菌劇場という、菌達がいろいろな豆知識を教えてくれるコーナーがありまして、そこでみりんが取り上げられていたんですね。
「そもそもみりんというものは、アルコール度14%前後の立派なお酒」なのだそうで、それすら知らなかった私はかなりびっくりでした。
アルコール度14%前後もあれば、口にすれば確実にアルコールだと気付くとは思いますが、みりんなんて料理で使った記憶がないですし。
だってちょっと高いんですもん(笑)。
みりん風調味料の方が安いので、ついついそちらにばかり手が伸びる庶民的な私です。
「みりん『風』調味料と言うからには、結構味が似てるんだろうなあ」と漠然と思っていましたが、片や「お酒」、片や「ブドウ糖、水あめ、グルタミン酸、香料などでできたもの」。
最早みりんとは全くの別物です。
多分「メロンは高いから、胡瓜に蜂蜜かけてメロン気分を味わっちゃおうぜ」というような庶民的発想から生まれたなんちゃって調味料がみりん風調味料なのだと思いますが、「胡瓜に蜂蜜かけてメロン」と同レベルだとすると、きっと本物の味には程遠いんでしょうね(笑)。
ちなみに以前某テレビ番組で「胡瓜に蜂蜜かけてメロン」を実践していた方は、「一瞬だけ『あっ』と思うけど、後は普通に胡瓜と蜂蜜の味」というようなコメントをされていたと記憶しています。
やっぱり所詮まがい物はまがい物でしかなく、本物には到底及ばないということなのでしょう。
それでも特に不都合は感じないので使っていますが、今のみりん風調味料が切れたら、試しに本物を使ってみたいなあと思う今日この頃でした。