な、何て心の優しい奴なんだ!
シドニアと呼ばれる移民船の人々とガウナと呼ばれる宇宙怪獣的存在との戦いを描いたSF作品で、今期から人間とガウナとの間に人工的に生み出されたつむぎちゃんという子が新キャラで登場しているのですが、生身でガウナと戦って危なげなく勝っていたので、特に誰も心配していなかったのに、主人公の長道(ながて)君だけは「生まれて間もない子が生身でガウナと戦わなければならないなんて………」と心を痛めていて、その心の優しさに思わずほろりときました。
流石私の中で「二次元で一番好きな男性キャラ(結婚したいバージョン)」の長道君、素敵過ぎます!
長道君を育てたヒロキさん(既に故人)も、きっと立派に成長した今の長道を見てさぞお喜びのことでしょう。
まあ、実は長道君ってヒロキさんの意に反して作られたヒロキさんのクローンだったりするので、心中いろいろ複雑だとは思いますが。
絶対自分のクローンを作らせたくないなら、細胞一つ残さずに自殺すれば良かったのでしょうが、きっとヒロキさんは自分を助けてくれた人や自分の代わりに死んでしまった人達のために限界まで生きることを選んだのでしょうね。
おかげでもうちょっとのところで力尽きてしまい、死に損なってしまった訳ですが、自分の死後人類が再びガウナの脅威に晒されるであろうことは予想していたでしょうし、シドニアの人々のことを考えると結果オーライといったところだったのかも知れません。
作中で「いろんなことに嫌気が差して姿を消した」と言われているヒロキさんですが、長道君みたいな性格だとすると、シドニアのことをどうでもいいとは思っていなかったでしょうしね。
それでも「絶対にここから出るな」という遺言を長道君に残したのは、全てのことから逃げ出した自分の代わりにいつか戦わなければならない長道君への罪悪感と、少しでも長く平穏な生活をさせてあげたいという愛情の表れだったのだろうと思います。
もっと身勝手に生きられる人だったら、長道君と無理心中して楽になることもできたのになあと思いますが、それができないところがヒロキさんの魅力なのでしょう。
流石長道君のオリジナルだけあっていいキャラだなあと思いますが、既に亡くなられているのが非常に残念でなりません。
ヒロキさんのご冥福を心よりお祈りします。
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