これが元祖か!
何しろ最初のFFが出たのはファミコンが現役で活躍していた時代でしたし。
単にデータ容量の問題なのか、ゲームにストーリー性を持たせるという発想が当時なかったのか、あるいはその両方なのか、ストーリーはほとんどあってないようなものだったのですが、今のゲームと違ってある意味新鮮でしたね。
しかも仲間を1人ずつ増やしているとその分シナリオが長くなるからでしょうが、ゲーム開始時点から仲間が全員揃っているという展開の早さ。
話し掛けた相手の台詞はあっても主人公達の台詞が一言もないので、全くキャラクターに感情移入できなかったのですが、その方がプレイヤーが自分を重ね易いという利点はある気がします。
各FFシリーズの主人公とボスが出ているDISSIDIAをプレイしていたので、ラスボスがガーランドさんという騎士であることは知っていたものの、実はあの人一番最初に戦う腕ならし程度の敵ですから、ラスボスだという知識がなかったら、いざラスボスとして登場した時に「こんな人いたっけ?」と思ったかも知れません。
ガーランドさん、戦闘後に逃げるような描写もなくそのまま出番がなかったので、一体どうやってラスボスとして戦うのかと思っていたら、何と2000年前にタイムスリップして生き延びていたことが明らかになるという超展開には目が点になりました(笑)。
只の雑魚キャラかと思いきやラスボスというのは意表を突いていますが、何の伏線もなくいきなりラスボスとして出て来られても正直「雑なシナリオだなあ」としか思えないので、ちょっと勿体無い感じですね。
ちなみにラスボスバージョンのガーランドさんは、「初登場時のあの弱さは何だったの?」というくらい強くて、最初にレベル42で挑んだ時には見事に返り討ちに遭い、レベル48でも駄目で、レベル52でやっと倒せました。
他のボスはもっと弱くて全然負けなかったのですが、あの人無駄に強過ぎじゃないですかねえ。
仕方がないのでクリアしなくてもいいダンジョンにわざわざ出掛けて行って、強化アイテムをがしがし集めたりもしましたよ。
とにかく回復要員の白魔導師に死なれると手詰まりになりやすいので、一時的にHPを上げる薬で白魔導師のHPを200ばかり上げて、攻撃力を上げる薬でナイトの攻撃力を上げて、黒魔道士に一番攻撃力の高いフレアの魔法を使わせまくり、忍者には主に魔力回復のアイテムを使ってもらって、やっとの思いで倒しましたが、エンディングの途中でフリーズしてしまい、ちょっぴり切ない気持ちになりました(涙)。
まあ、エンディングと言っても一枚絵に文字が流れてくるだけでしたし、スタッフロールの途中だったので、まだマシでしたが。
クリア時間は約20時間と、今時のRPGと比べて短かめでしたが、なかなか楽しめたゲームでした。
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