うーん……
遂にあさのあつこさん原作・『NO.6』のアニメが始まりましたね。
期待半分怖さ半分でとりあえず第1話を見てみましたが、結果は「うーん……」と首を捻ってしまう感じでした。
まず、聖都市と呼ばれる『NO.6』が私の中にあるものとちょっと違っていたので。
白っぽい建物が並ぶ無機質な都市というイメージだったのですが、実際は思った程無機質ではなかったですね。
それなりに高層ビル群はありましたが、意外と緑の占める面積が広く、大きな川を船がゆったり進んでいたりして、何だか平凡な都市という印象でした。
社会システムはともかく、あの平凡な景観で聖都市と言うのは名前負けな気がしますね。
作中に公園が出てきますからそれなりに自然があるとは思っていましたが、あれだと脅威やおぞましさも半減しそうなので、どうせならもっといかにもな非人間都市にして欲しかったです。
「ああ見えて実は……」というギャップを狙ったのかも知れませんが。
あとは個人的にキャストが頂けませんでした。
ファンの方には申し訳ないですが、紫苑君役の梶裕貴さんの第一声を聞いた途端に「違う!方向性が根本的に違う!!掠りもしてねえ!!!」と思いました。
ネズミさん役の細谷佳正さんも、イメージとは違いましたねえ……。
梶さんに比べたら細谷さんの方がイメージとのギャップは少なかったですが、もう少し艶を要求したいです。
何だか摩耗し切った毛布のようなぱさぱさ声で(失礼)、「あの声であのセリフとかあのセリフとか言うのかあ……」と思うとちょっと残念な気持ちになりました。
まあ、第1話のネズミさんはいろいろあってお疲れだったので、元気な時の声はもう少し違うのかも知れませんが。
おまけに紫苑君のお友達の沙布(さふ)ちゃんが結構な暴力少女になっていて、「おいおい」と思わずにはいられませんでした(笑)。
男の子と掴み合いの喧嘩をするような子ではなかったような気がするのですが、私の記憶違いでしょうか?
何だかいろいろイメージと違って、先行きが不安になってきました。
アニメーション制作が『桜蘭高校ホスト部』等を手掛けたボンズさんなので、それなりの出来になることを期待していたのですが、『鋼の錬金術師』では原作クラッシュの前科もありますしね……。
まあ、なまじ原作にイラストらしいイラストが付いていないこともあって、こちらのイメージが暴走気味なところもあると思いますし、キャストも慣れればこれはこれでいいと思えるようになるかも知れませんし、とりあえず見続けてみようかと思います。