『Thunderbolt Fantasy 生死一劍』
『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』の劇場公開作品です(以下ネタバレがありますので、ご注意下さい)。
冷酷非情で名高い殺し屋の殺無生(せつむしょう)さんを主人公にした物語と、何だかんだ言いながらも結局お人好しな殤不患(しょうふかん)さんを主人公にした物語の2つの物語が収録されているのですが、殺無生さんの物語を見たら彼の印象が随分変わりましたね。
彼の生い立ちや悪名高い大怪盗の凛雪鴉(りんせつあ)さんとの過去が描かれているのですが、あれを見ると本編で殺無生さんがどうして凛雪鴉さんをあんなに殺したがっていたのか、理由が非常によくわかりました。
自分に新しい生き方を示してくれた人にあんなに手酷く裏切られたら、ああなるのも納得です。
でも付属のドラマCDでは「奴と友人でいるために奴を殺さなければならない」とも言っていて、あんな目に遭わされても憎み切れないところがあるなんて、実はこの人一度懐に入れた人には凄く甘い人なんじゃないかなあとも思った訳ですが、そんな人を平気で裏切った凛雪鴉さんが本当に外道過ぎて好感度がかなり下がりました。
今まで人を騙したり、利用したりすることはあっても、そこまで酷い人ではないと思っていたのですが……まあ、殺無生さんは名高い殺し屋な訳ですから、利用しようが裏切ろうが良心が痛まないのもわからないでもないですが、せっかく改心してもう人を殺すまいと思っていた人にああいう仕打ちはして欲しくなかったなと思います。
一方、殤不患さんの物語は一期のその後を描いていたのですが、割とコミカルなシーンが多くて、ラストが物悲しかった殺無生さんの物語とは対照的な感じでしたね。
殤不患さんの偽物が登場するのですが、その人に怒りもせず襲われていたところを助けてあげるという、いかにも彼らしい振る舞いが好きでした。
二期に出てきたキャラクターもちょっと出ていて、これが二期に繋がっていくんだなあと思うと、何だか感慨深かったです。
劇場版第二弾も公開中ですが(もしかしてもう公開終了してたりしますかね?)、劇場までちょっと遠いので、またブルーレイディスクを買って売上に貢献しようかなと思う今日この頃なのでした。
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