『牙狼<GARO>ーVANISHING LINEー』
アニメ版は西洋ファンタジー、和風伝奇といった風に毎回世界観が全く違うのですが、今回はアメリカンな感じで、主人公がアメコミに出て来そうなパワー系ヒーローだったり、牙狼シリーズでお馴染みの番犬所的役割を果たすお店がバーガーショップだったりと、これはこれで味があっていいと思います。
ホラーと呼ばれる怪物と人知れず戦い続ける魔戒騎士達を描いた物語なので、基本は毎回ホラーとの戦闘シーンがあるのですが、中にはホラーが全く出て来ない回があったりして新鮮でした(今まで見たシリーズの中では初めてだったような気がします)。
しかし、それでも平和でほのぼのとした日常回にならないところが牙狼なのですが。
幸せそうに過ごしていた人達が不幸に見舞われたり、いい人がホラーに憑依されてしまったりするので、時々見ていて辛いなあと思うことがあるのですが、中でもヒロインのソフィちゃんという女の子が身を寄せていた修道院のシスターが殺されてしまった時には本当に悲しくて、思わず泣きましたね。
一体どこで習ったのか、とにかく腕っ節が強い女性で、修道院にホラーが現れた時には子供達を先に逃がしてたった一人でホラーに立ち向かうも、最終的に暗黒面に堕ちた騎士に殺されてしまうのですが、ずっとソフィちゃんの身を案じていた心優しい彼女があんな最期を迎えてしまうなんて、ただただショックでした(涙)。
幸せに長生きして欲しかったのに、いい人っていい人故に自分を犠牲にしてでも人を助けたりするので、得てして早死にだったりするんですよね……。
ああいうシーンがあるからこそ、ホラーという存在の邪悪さや暗黒騎士の冷酷さがより強調されて、主人公がホラー達を倒すシーンにカタルシスが生まれるんだろうなとは思いますが、できればいい人はあまり死なせないで欲しいなあとも思ってしまう私なのでした。
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