森見登美彦さんの小説・『有頂天家族』を原作とした同名アニメの一挙放送が先日ニコニコ動画さんであり、今タイムシフトで視聴しているところです。
お正月にAbemaTVさんの一挙放送のCMで初めて存在を知り、その時は時間がないので見られなかったのですが、図書館でたまたま原作(二巻)を見付けて読んでみたら、なかなか面白かったので。
矢三郎君という化け狸の主人公が、天狗が勢力争いをしてたり人間が狸鍋に舌鼓を打ってたりする京都を舞台に、お兄さんや師匠のためにいろいろ骨を折ってあげたり、ちょっとしたトラブルに巻き込まれたりするストーリーなのですが、風変わりな設定に最初はちょっと戸惑ったものの、落語を思わせるような軽妙な語り口のおかげでするすると読み進めることができました。
人外物は数あれど、主人公が狸というのはかなりの変わり種だと思いますが、「楽しけりゃそれでいいじゃない」な感じの狸らしい緩くてポジティブな生き方や家族愛が描かれていて、何ともほのぼのとした気持ちになれていいですね。
アニメは私が思っていたキャラクターのイメージとデザインがちょっと違う感じでしたが、軽妙な語り口はそのままだったので、すぐに馴染めました。
声優さんの演技が素晴らしく、原作よりアニメの方が泣けた気がします。
まあ、いきなり二巻を読んでしまったので、一巻を読んだらアニメと同じ所で泣けるのかも知れませんが。
もうすぐ放送が始まる二期では、個人的にお気に入りキャラの二代目さん(理由は美男子だからです(笑))が出るようですし、放送を楽しみに待とうと思います。
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