『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(4DX版)を観てきました
三が日に、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(4DX版)を観てきました(以下ネタバレがありますので、ご注意下さい)。
映画自体は2Dで既に一度見ていましたが、4DXになるとシーンに合わせて座席が揺れたり、風が吹いたりするので、また違った感覚で楽しめました。
ただ、水の呼吸の技が出る度にミスト状の水を顔に掛けてくる演出は、個人的にはあまり好きではなかったです。
思わず目を閉じてしまって、画面が見えなくなってしまうので、途中から水の機能はオフにしていました(任意で機能をオフにできる仕様なのは、有り難かったです)。
観るのは二度目だったので、流石に一度目のような驚きはありませんでしたが、今回は原作の最終巻まで読んだ上で観に行ったので、冒頭のお館様のシーンでついうるうるきたりして、一度目より泣いていた気がします。
特に、終盤はずっと泣いていました。
「鬼になれば死なずに済む」と誘惑されても決して頷くことなく、たとえ自分がボロボロになっても、人々を守るために鬼を必死で倒そうする煉獄さんの姿があまりにも美しくて、切ないです。
一度目の鑑賞の時には、煉獄さんが胴を貫かれた時点で「もうやめて下さい! もう十分戦ってくれましたから!」と、煉獄さんを止めに入りたい気持ちでいっぱいになりました。
でも仮に私が止めに入ったところで、あの時の煉獄さんはもう死を覚悟していたでしょうから、きっと自分の命が尽きる前に全力で鬼を倒すことを選ぶのでしょうね。
彼は弱い人々を守って戦うことを己の責務とし、それを誇りとしていた気高い人なので。
煉獄さんはとても強い人ですから、お父さんや他の誰にも認めてもらえなくても構わないと思っていたかも知れませんが、炭治郎が自分の傷が開きかねない勢いで「煉獄さんは凄いんだ!」と叫んだ時には、それまで自分が頑張ってきたこと全てが報われたような気がしたのではないでしょうか。
お父さんとは結局冷え切った関係のまま別れることになってしまっても、命を救った少年があんなにも煉獄さんの頑張りを認めて、その凄さを必死で鬼に訴えてくれて、お母さんにも認めてもらえて、煉獄さんとしてはそれだけでもう十分だったのではないかなと思います。
私としては、煉獄さんが元気な内に、お父さんがお館様のように「頑張ったな」と言ってくれていたらと思わずには言われませんが。
もしたった一言でもお父さんが認めてあげていたら、煉獄さんはどんなに嬉しかっただろうと思うと、またそこで泣けてきます。
キャラクターがしっかり立っているので、こんな想像がいくらでもできてしまいそうなところが、この作品の大きな魅力なのでしょうね。
新年早々、大変結構な物を観せて頂いて、ありがとうございました。
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