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『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を観てきました

タイトル通り、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を観てきました(以下ネタバレがありますので、ご注意下さい)。

公開後最初の日曜日だったので、もっと混んでいるかと思ったのですが、行ってみたら思ったより空いていましたね。

今回の劇場版では、お馴染みの炭治郎(たんじろう)・善逸(ぜんいつ)・伊之助(いのすけ)・禰豆子(ねづこ)ちゃんの他に、煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅうろう)さんという人間離れしたお兄さんと一緒に鬼に立ち向かうことになるのですが、この人かなりマイペースで面白い人でした(笑)。

駅弁が余程気に入ったようで、何度も「美味い!」と言いながら物凄い量を平らげたり、炭治郎が頼んでもいないのに「鍛えてやろう!」と一人で熱くなったりと、炭治郎もかなり戸惑っている風でしたが、煉獄さんに対して「ちょっと変わってるけど、面倒見がいい人だな」というポジティブな人物評価をしているところに、炭治郎の人柄の良さを感じましたね。

今回戦う鬼は「人を眠らせて自由に夢を見せる」という能力を持っていて、炭治郎が助けられなかった家族が夢の中で「どうして助けてくれなかったんだ。どうしてお前が生きているんだ」と炭治郎を責めるシーンがあるのですが、炭治郎はその声に惑わされることなく「俺の家族がこんなことを言う訳ないだろう!俺の家族を侮辱するな!」と怒るのを見て、「この子は本当に心から家族を愛しているし、信頼しているんだな」とわかって泣けました。

前々から「いい子だなあ」と思ってはいましたが、劇場版の炭治郎は自分の心の中に入り込んで、心の核を破壊しようとした子供を、「その子が探していたから」という理由で心の核がある場所に案内し、そのあまりの心の綺麗さで子供を改心させてしまうくらいの聖人ぶりも発揮していて、もっと炭治郎のことが好きになりましたね。

彼は人に見返りを求めない真の優しさを持ち、常に真っ直ぐに人やいろいろな物事を見ているところが、とても素敵だと思います。

煉獄さんが終盤で新たに登場した強敵に一歩及ばず、致命傷を負わされて鬼に逃げられた時、炭治郎が泣きながら叫んだ台詞には、はっとさせられました。

人間と違って日光を浴びると死んでしまう鬼にとって、夜は反対に有利な時間帯なのですが、鬼と戦う鬼殺隊の皆さんは夜に鬼と戦っている以上、不利な条件下で戦っていたことに初めて気付いて、「お前に煉獄さんは負けてない!煉獄さんはお前に勝ったんだ!」という炭治郎の言葉が凄く印象に残りましたね。

満身創痍ながらも鬼の首を落とそうと、最後まで刀を握り続けた煉獄さんの姿があまりに壮絶で、思わず口元を手で覆ってしまったくらい、見ていてショックを受けましたが、人々を守るために最後まで立派に戦い抜いたその姿は、とにかくかっこ良かったです。

死んでしまったのはとても悲しかったですが、彼はその生き様と死に様を通して、炭治郎達に多くのことを教えてくれたのでしょう。

炭治郎達が煉獄さんの死に際して流した涙が、いつか必ず炭治郎を強くしてくれると思える物語でした。





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