「FINAL FANTASY Ⅶ 10th ANNIVERSARY Gallery」に行って来ました。
『CRISIS CORE』のホームページに、「来場者が多ければ、入場規制がかかることがある」と書いてありましたが、しっかりかかってましたよ、入場規制。
2時半に行ったのに入れず、結局入れたのは4時でした。
原画やミッドガルの都市模型など、いろいろな展示物がありましたが、私はほとんど『CRISIS CORE』のプロモーションビデオに釘付けになっていました。
ホームページで公開されているものを含めて、たくさんのヴァージョンが流れていたので。
あるヴァージョンでは、ラストで血に汚れたクラウドが絶叫して終わるのですが、見ていて切なくなりましたね。
実際にゲームの中で見たら、泣いてしまうかも知れません。
そこで泣かなくても、きっとどこかしらで泣くと思います。
「男たちは自らの悲運より、友のために涙を流した」という『CRISIS CORE』のコピーを見てから、私の中に「これはきっと泣くな」という確信めいた思いがあるので。
友情ものに弱いんですよね、私って。
多分きっかけは某プロのイラストレーターさんが描かれた同人誌(ザックラもの)だと思うのですが(一応同性愛ものだったようですが、私は友情とあまり大差ないと感じていました。ちなみに、その方が描くザックスはとてもカッコ良くて、私はその漫画でザックスとザックラが好きになりました)、その方のおかげで私はすっかり友達萌え属性になってしまったように思います。
こうして考えてみると、『FFⅦ』って今日に至る私の嗜好を決定付けた作品なんですね。
家族には「よくそんなに愛が続くなあ」と言われますが、これなら10年間ずっと好きでも納得というものでしょう。
一目惚れのように強烈なハマり方をしたクラウドもいることですしね。
そのクラウドですが、肝心の出番はどのくらいあるのでしょうか。
個人的にはザックスと親しくなっていく過程などをじっくり見てみたいのですが、多分そういうところはほとんど見られないのでしょうね。
ちょっと残念ですが、セフィロスの出番は結構多そうなので嬉しいです。
多分私、外面的にはクラウドよりセフィロスの方が好きだと思うので。
買ってから数ヶ月しか経っていない筈の『FINAL FANTASY Ⅶ ADVENT CHILDREN―REUNION FILES―』は、セフィロスのページばかりやたら開きまくっていたおかげで糊が取れてしまい、数ページばらけるという状態に陥った程です。
ただ彼の顔を拝むだけなら、携帯の待ち受けやパソコンの壁紙などで十分なのですが、製作者さんや声優さんの彼についてのコメントを読むのがとっても好きなんですよ。
「優雅でカリスマ性がある」とか「威圧しようとしてる訳じゃないのに怖さがある」とか言われているところが、とっても私好みなので。
それに比べてクラウドは普通です。
と言うより、全然誉められてません(笑)。
無理もないと思いますが。
ある日の妹との会話では、
妹「セフィロスってお色気系だよね」
私「うん、綺麗」
妹「優雅だしね」
私「あの人一人だけ、すごくハイソな感じ。クラウドは蹴っても、ドアとかは蹴らなそう。って言うか、そんな下品なセフィロスなんてセフィロスじゃない気がする」
妹「それって、クラウドが下品ってこと?(『ADVENT CHILDREN』において、彼はドアを蹴っていました)」
と、セフィロスを褒める内に、図らずもクラウドを貶してしまっていたり(笑)。
またある日の会話では、
私「クラウドとセフィロスとザックスとヴィンセント(私が程度の差はあれ、『FFⅦ』の中で好きな四人の男性)の中で、追っかけするなら誰がいい?」
妹「セフィロス」
私「何でセフィロスにしたの?」
妹「あの人には華があるから」
私「ああ、そうだよね。私もセフィロスだな。ハンサム系より美人系の方が好きだし、セフィロスって英雄なんて言われるくらいすごい人だしさ」
妹「クラウドは悪くはないけど、普通の人って感じだよね」
更に駄目押しは、
私「私なりにいろいろ考えてみたんだけど、クラウドって顔と戦闘能力の高さ以外に誉めるべきところが全然ない気がするんだ。クラウドのいいとこ、何か思いつく?」
妹「全然。大体顔がいいとか強いなんてのは、ゲームの主人公なら当たり前じゃん。そんなの長所に入らないよ。奴にいいとこなんて一つもないんだよ!」
私「一つもないはちょっと言いすぎな気がするけど、確かにどこを誉めればいいのかわからない人だよね。セフィロスだったらいろいろ思い付くんだけど」
妹「そうそう。優雅だとか華があるとかさ」
私「色気があるとか、気品があるとかね」
妹「セフィロスの正反対ってことで、いっそのこと「庶民的」ってのは?」
私「それは誉めてるって言うよりは、明らかに貶してるだろう」
妹「じゃあ、やっぱり奴に長所はないってことで」
……こんなにひどいことばかり言っておいて何ですが、『FFⅦ』における私の一番のお気に入りは、セフィロスではなくクラウドです(笑)。
SQUARE ENIX CHARACTER GOODS SHOPへ行った時、気付かずに床に埋め込まれたセフィロスの上を歩いていたとわかった瞬間、
「お、畏れ多い!」
なんて言葉を口走ってしまっても(多分、クラウドだったら「ごめん」で済んだと思います(笑))、セフィロスが私のとりわけ好きな、「強く、美しく、妖艶で、美声で、知的で、上品で、優雅で、超然としていて、羽が生えている」というポイントをほとんど全てクリアしていようとも、彼の内面の凹み方は相当なものなので(笑)。
おまけに、ラスボスの彼はどうしたってクラウドには勝てませんしねえ。
単純にただ強ければいいという問題でもないのですが、総合評価で彼はどうしてもクラウドには勝てないのでした。
たとえどんなに欠点だらけでも、流石は主人公と言ったところでしょうか(笑)。
『CRISIS CORE』の主人公はザックスなので、活躍はあまり期待できませんが、クラウドにも頑張って欲しいなと思います。
だからという訳でもないですが、設置されていたメッセージボードにメッセージを貼り付けて来ました。
皆さん要望やらキャラクターへの愛やらいろんなことを書かれていて、何を書こうか迷ったのですが、結局「FF7が大好きです。クラウドは今までもこれからもずっと、私の中で英雄であり続けるでしょう」みたいなことを書きました。
でも貼るのがとても恥ずかしくて(笑)、いっそやめて帰ろうかとも思ったのですが、人が少なくなった時を見計らって、下の方のあまり目立たない所に貼りました。
度胸のない私です(笑)。
でも貼って良かったとは思いますね。
あのボードを『FFⅦ』という一連の作品に携わった方が直接目にすることがないとしても、「メッセージがたくさん集まってましたよ」という情報は、全てではないにしろスタッフさんの耳に入ると思うので。
私はゲームは作ったことがないですが、何かを生み出す困難やそうして生み出したものに対する温かい言葉が嬉しいのは、どんなものでも同じでしょう。
だから、あそこに言葉を残すことができて良かったと思いました。
最後に『FFⅦ』の発売からの歴史を綴った年表を見てギャラリーを出たのは、入ってから丁度1時間後でしたね。
さして広いギャラリーではなかったのに、1時間も経っていたことに少し驚きました。
よっぽど夢中で見ていたんでしょうね。
とても有意義な一日でした。
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