トラウマティック・テリブル・イメージ
ちなみにタイトルは私の創作ではなく、西尾維新さんの『偽物語(下)』に出てきた言葉です。
私にとってトラウマティック・テリブル・イメージを抱かせるのは、ずばり新人賞の応募規定に書かれている「あらすじ添付のこと」という表記ですね。
現在C★NOVELSさんへの投稿作を執筆中で、本編はある程度目処が立ったのですが、応募規定に「800字程度のあらすじ」を付けることを要求されていて、凄まじく嫌です。
大抵の新人賞では応募規定にあらすじの添付があるので、別にC★NOVELSさんに限った話ではないのですが、毎度のこととはいえ何度書いても慣れません。
とにかく辛いです!
面倒です!
虚しいです!
だって、何万字も費やして書き上げた話がたった800字程度の内容しかないと嫌でも思い知らされる訳ですよ!
しかも自分自身の手で!
たかだか800字程度の文章で人の心を動かすことは多分できないでしょうから、長く書くことに意味がないとは思いませんが、精神にちょっとどころでないダメージを受けるのは避けられません。
おかげで応募要項に「あらすじ」という言葉を見付ける度に、テンションがダダ下がりですよ。
それくらい私にとっては辛く恐ろしい「あらすじ」ですが、実はその更に上を行くものがありまして、それは「作品のテーマ」です。
こんなものを書かされたのは小説ウィングスさんだけですが、これを書くのは本当に大変でした。
一応書く時にはまずテーマを決めるのですが、明確に言語化することなく曖昧なまま書き始めるので、いざ「テーマは?」と聞かれてもとても困ります。
そもそもテーマなんてものは読み手の方がそれぞれに感じて下さればいいと思っているので、自分で「これがテーマなんですよ」と言うのはどうにも面映ゆいと言うか、ひどく気持ちが悪かったです。
何を書いてもどうにもズレがある感じがして嫌でしたが、最終的には適当に書いて出しましたけどね!
できればもう作品のテーマだけは絶対に書きたくないと強く思う今日この頃でした。